1位阪神とはやや距離が離れてしまったが、打線の状態は良くなってきている。負けが込んだ後半戦は、核である牧、宮崎、佐野がマークされ始めて状態が悪くなり、チームの状態とそのまま直結してしまった。他の選手もそうだがこの3人はチームの心臓と一緒だ。横浜DeNAは連敗も連勝もするとは言っていたが、その連敗が大事なところで出てしまった。打てないと点が取れない。その課題が出てしまった。
22日からの2位広島との3連戦が大事になる。打ち勝てればいいが、接戦になったときが一番怖い。広島は足や小技を使った野球ができるからだ。
細かいつなぎの野球で上を
横浜DeNAは打球判断の良さと、無駄なアウトを減らすことが鍵になる。
捕手が球をはじいた時や相手がちゅうちょしている時、暴走は良くないが、確実にいけるところは一つ先の塁を奪う。その積み重ねが内野ゴロでの1点だったり、犠牲フライでの1点とかにつながる。いける場面で進塁できないと、本来入る1点が取れなくなってしまう。
仮に遊ゴロでも三塁に進めるかどうかは、スタート次第。足の速い遅いは関係ない。基本的には右方向の打球でスタートだが、左方向の打球でもいいスタートさえ切れば、チームも打者も助けることができる。
ランナー一塁でのバントだって、ピッチャー前でもいい。スタート良く走れれば成功するはずだ。ランナーがリードを広げてプレッシャーをかけられれば、相手バッテリーの配球も真っすぐ系が増える。打者も狙い球を絞りやすい。やられて嫌なことをやっていくことが肝心だ。
3割バッターでも7回は失敗する。そのうち、バント、犠牲フライ、右打ちなどをやっていくと、無駄なアウトがどんどん減っていく。1死三塁での内野ゴロも1点入れば、それは無駄なアウトではない。そのような打席を多くしていけば、いい投手と言われる手ごわい投手でも地道に1点を積み重ねていけるはずだ。
ペナントレースは残り34試合(21日時点)。25年ぶりのリーグ優勝をまだまだ諦めてほしくはないが、まずは広島にどうやって追い付いて、まくるか。前半戦のように打線がいい状態で細かいつなぎの野球ができれば、まだまだ上を狙えるはずだ。
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