横浜DeNA4-5ヤクルト
勝利に向かっていたはずの終盤。強まる雨脚はゲーム模様まで変えてしまったのか、今季2度目の連勝を阻むように本拠地をぬらした。
4-2の八回だ。開幕から無失点だった鉄腕エスコバーがリードを守り切れない。先頭に安打を許すと、いずれもファウルで粘られて連続四球。無死満塁で迎えたヤクルトの主砲村上には156キロを中前にはじき返され、試合を振り出しに戻されてしまう。
三浦監督は「際どいボールだったが、四球を二つ与えればこういう展開になってしまう」と表情を曇らせ、打線にも目を向けた。「もう1点というところで取り切れなかった」
直後の攻撃。「藤田で勝負した」(三浦監督)と、1死満塁で代打に立ったベテランの打球は二塁へのゴロに。懸命のヘッドスライディングも及ばず、併殺打で無得点に終わった。対照的に、ヤクルトは九回に満塁から犠飛で決勝点。昨シーズン日本一の地力を見せつけられた。
同一カード勝ち越しを逃すも、光は差す。佐野、ソト、宮崎の中軸で全得点を挙げた前日から転じて大和、嶺井と続く下位打線で3点を重ね、「全体で戦っている」という指揮官の言葉を体現した。チームを襲ったコロナ禍の雲が晴れるまで、全員で戦っていくしかない。
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