ベイスターズが日本一に立った24年前に生まれたプレーヤー、いわゆる「1998年世代」が今、再び輝かしい時代をつくるべく日々研さんを重ねている。
彼らにチームや勝負への思いを率直に語ってもらう新企画「1998 Generation」の第1回は知野直人内野手(23)。ほろ苦い結果に終わった開幕戦を振り返りながら、巻き返しを誓った。
「地に足が着かない」という言葉の本当の意味を知った気がします。
プロ4年目で初スタメンだった開幕戦。あれほど多くの人の前で、野球をしたことはなかったです。落ち着こうとしても落ち着かないし、緊張しているかも分からないくらい緊張していました。
松山選手(広島)の打球は練習試合やオープン戦だったら捕れていたゴロだと思います。それをあんなふうにエラーしてしまった。あの後から頭が真っ白というか、何をしたらいいか分からなくなってしまいました。
試合が終わってからベンチに座っていたら動けなくなってしまい、確か「俺のせいで負けた」と考えていたと思います。いろんな人から「おまえのせいじゃない」と声をかけてもらったら自然と涙が出てきてしまった。
チームに申し訳なかったし、謝りたい気持ちでいっぱいでした。
いくら緊張していて慣れないポジションとはいえ、あそこでエラーをしてしまったことで今は守備の信用がないのが事実だと思います。
代走では出してもらっているけど、守備には就いていませんから。もう一度信頼を得られるように頑張りたいし、1年間通して1軍にいたいと思います。
98年世代はみんな仲がいいです。思い出はいろいろあり過ぎて分からないくらい。
牧は開幕戦の後、ロッカーで泣いていた僕に「あした、やり返せばいいんだよ」と言ってくれた。(山本)祐大は気を使うやつなので、次の日に話しかけてくれました。みんなが声をかけてくれましたね。
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