練習といえど喜びもいら立ちも隠さない、らしさ全開のマウンドで回復ぶりを印象づけた。バウアーが実戦形式の打撃練習に登板。桑原や楠本、ルーキーの林ら6選手に計86球を投げ、最速は151キロ(球団計測)をマークした。「投げた感覚は非常に良かった。コンディションは全く問題ない」と確信に満ちた表情を見せた。
打者に投げるのは8月30日の阪神戦(甲子園)で負傷後、2度目という。「前回より制球は安定していたと思う。完全に元通りの感覚」と手応えをにじませる。変化球も全ての球種を投げ、打者の結果を受けて走者を想定したセットポジションでの投球も交えた実戦さながらのマウンド。「最速は192キロだ」と冗談が飛び出すほど上機嫌で終えた。
CSでの登板、いつ判断?
期待されるCSでの登板について、三浦監督は今月11日の打撃練習での再登板後に判断するとしている。バウアーも明言は避けつつ、「もしチームに先発でいけと言われたら投げられる体の状態とメンタルではある」と頼もしい。
負傷したプレーについても振り返った。弱いゴロを処理したプレーが原因だったが、「チームが勝利するために全てのプレーで全力を尽くすことが自分のスタイル。全く後悔はしてない」ときっぱり。
その上で、そのシーンでは悪送球が重なったことから、「もし同じプレーがあったらもっといい送球で打者をアウトにしたい」と笑った。
離脱前、日本球界では短いとされる中4日で好投を続けたタフなサイ・ヤング賞右腕は、「今日は観客が0人だったので、次は満員の横浜スタジアムで投げることを楽しみにしている」。すでに日本シリーズでのマウンドを描いていた。
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