ベイスターズが日本一に立った24年前に生まれたプレーヤー、いわゆる「1998年世代」が今、再び輝かしい未来をつくるべく日々研さんを重ねている。彼らにチームや野球への思いを率直に語ってもらう企画「1998 generation」。正捕手を目指す5年目の山本祐大捕手(23)は不本意な結果にもがきながら、長所を磨き、活路を見いだそうとしている。
レギュラーを奪い取ってやるという気持ちで取り組んでいますが、ここまでなかなか結果が出ず悔しく思う毎日です。
去年ずっと一緒に戦って勝ってきたロメロが投げる試合で先発を外れたのも悔しかった。ロメロがまだ本来の投球ができていない状況で、自分が手助けできないふがいなさも感じています。もう一度バッテリーを組めるように頑張らないといけないと思っています。
打撃も1打席や2打席で代打を出されてしまうことが多いので、最後まで捕手として座り続けることを目指したいです。
そんな中でも上茶谷さんが完封したヤクルト戦(4月16日)でマスクをかぶることができました。
試合前に上茶谷さんと話し合ってプランを明確にして臨み、イニング間もしっかりコミュニケーションが取れたのが良かったと思います。自分はまだまだ年下。ピッチャーとは話さないと分からないことばかり。寄り添う姿勢は自分の特長としてやっていける感覚があります。
悔しい思いをしたときに一番近くで励ましてくれるのが98年世代。開幕戦は出ている人しか分からない独特の雰囲気があります。それを感じていたのは知野と牧で、僕と(細川)成也は出てなかった。うらやましいなという気持ちがありました。知野が2軍に落ちた日も「すぐにまた一緒にやろう」とみんなで励ましました。
お互いに気に掛けていて気持ちを察してくれるので、自分も折れずにいられるのはそのおかげかなと思います。
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