横浜DeNA3-0広島
横浜DeNAが今季最長の連勝を6に伸ばした。一回に楠本が先制ソロ本塁打、二回は投手の京山もソロ、三回は牧が20号ソロを放った。京山は6回1/3を無失点と好投し、先発では今季初白星となる2勝目。
またもその名を球団史に刻む偉業を豪快に決めた。三回、横浜DeNA4番の牧が広島・大道の143キロを振り抜き、打った瞬間それと分かる放物線を左翼席中段まで描いた。
新人から2年連続の20本塁打は球団史上初めて。記念の一打は同い年の右腕に触発された。「京ちゃん」と慕う先発京山が二回にプロ初アーチ。「あれを見せられて野手は何とかしないとまずいと思った。京山さまさまです」と、共演したお立ち台でおどけた。
「いい感じ!」。小学生時代に所属した少年野球チーム「キングアニマルズ」で監督を務めた畔上浩一さん(62)の携帯電話にメッセージが入ったのは、19日の試合後だった。牧は1カ月以上遠ざかっていた本塁打を右中間に運んでいた。
毎日のように牧とやりとりをしている畔上さんだが、心中を素直に表したこの言葉を「初めてだったかもしれない」と明かす。普段のメッセージは冗談を交えてばかりで、好調でも鼻にかけるそぶりを見せず、不調でも苦しさをにじませることはないという。
その牧が自らの状態に対する自信を伝えてきた。畔上さんが続ける。「右中間の本塁打は昔から秀悟のバロメーター。それが出て吹っ切れただろうし、よほどうれしかったんだろうね」
2019年7月以来の6連勝で本拠地・横浜スタジアムの連勝は17まで伸び、首位ヤクルトに4ゲーム差と迫った。「去年経験できなかったわくわく感を感じている。どんどん勝っていきたい」。3試合連続弾と量産態勢の背番号2は上だけを見ている。
外部リンク