横浜DeNA3-0広島
持ち前のポーカーフェースはどこか吹っ切れたように見えた。横浜DeNAの京山は今季7度目の先発登板で6回1/3を無失点に抑えて2勝目。先発としては昨年8月27日以来の白星に「本当に勝てて良かった」と胸をなで下ろした。
初回から150キロに迫る直球を打者の懐に投げ込んでのけぞらせ、あざ笑うかのようなスライダーやカットボールで翻弄(ほんろう)した。五回2死から連打で二、三塁のピンチを招いたが、「ミットを目がけて腕を振って投げた」と羽月を左飛に沈めた。
輝いたのはマウンドだけではない。二回には左翼スタンドにプロ初本塁打をたたき込んで自らを援護。球団の投手では2018年のウィーランド、日本人に限れば16年の山口(巨人)以来の一発となり、今夏の甲子園を沸かせた母校・近江の後輩山田に負けない二刀流の活躍だった。
リリーフに回った7月中旬以降は「与えられたポジションで結果を残さないとと思いつつ、先発をやりたいな」と思いを内に秘めて回またぎで奮闘し、チャンスを待った右腕。逆転優勝への重要なピースに名乗りを上げた。
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