◆横浜DeNA8-4巨人
横浜DeNAが3連勝で4位に浮上。4─4の延長十回に佐野の犠飛、代打大和の犠飛、伊藤光の2点二塁打で4点を勝ち越した。
チームを救いたい一心で、頼れる主将はバットを振り抜いた。延長十回、蝦名の二塁打と桑原の犠打野選で無死一、三塁。佐野が1ボールから外角のチェンジアップに食らいつく。飛距離十分の右犠飛とし、胸の前で右拳を握った。
さらに奮起した打線が3点を加えて勝負あり。佐野が「打席の中で最低限の仕事はできた」と言えば、三浦監督は「佐野はきょうだけではなく、本当にチームを引っ張ってくれている」とうなった。
今週は2度の延長十二回引き分けで投手陣、とりわけ救援陣の負担が大きかった。六回に2番手田中健がリードを吐き出したが、「ここ数日、数試合、投手の方がすごく頑張ってくれていた。何とか勝ち越したかった」と佐野。執念の一振りで3連勝に導いた。
リーグ戦再開に合わせ、指揮官がナインに示した目標が現実味を帯びる。「勝率5割、オールスターまでにゲーム差どうこうよりもできるだけ早く借金を返済したい」
ここ10試合を6勝2敗2分けとし、5月27日以来の借金4とした。8度もはね返された壁を突破し、三浦監督は「試合の中でチームとして学びながら成長できている」と手応えを隠さない。
「みんな目の前の試合を勝つ気持ちが日々強くなっている」と攻守で躍動した桑原も強調する。前半戦は残り4カード。上昇気流に乗ったチームは12日から、1勝11敗と大きく負け越している天敵が待つ広島へと乗り込む。
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