◆横浜DeNA2-1中日
横浜DeNAが4連勝で勝率を5割に戻し2位に浮上した。三回に佐野が逆転2ランを放った。ロメロは六回途中まで1失点で4勝目、山崎=資料写真=が20セーブ目を挙げた。
景色が変わった。
交流戦明けに掲げた「オールスターまでに借金完済」の目標を、5試合を残して達成。さらには2020年9月10日以来で、三浦監督就任後初の2位浮上を果たした。
今季の大きなターニングポイントになるであろうゲームで、最後にマウンドに立っていたのはやはり守護神の山崎。これで19年以来3季ぶりの20セーブも、「今は数字にフォーカスしていない」と厳しい表情のまま言い切って続けた。
「それよりチームが1点差で勝ったり、厳しい局面を乗り越えて成長する姿に刺激を受けて投げている」
最少得点差が、3点にも5点にも感じるほどに危なげない。内野ゴロ、見逃し三振、最後はライナーを自らのグラブに収め、捕手の伊藤光と肩を抱き合う。「仲間の思いをいいエネルギーに変えられている」とうなずいた。
指揮官の思いに応えている。「『クローザーを任せる』と言っていただいた言葉がスイッチを入れるタイミングになった。信じてくれた気持ちも含めて1年間投げ抜きたい」
勝率5割は4月21日以来で約3カ月ぶり。「前半戦は厳しい戦いをして『これじゃ終われない』という気持ちは選手みんなが持っている。あしたも試合が楽しみだし、強い横浜らしい野球をしていきたい」と山崎。上昇するチームの後ろで、頼もしく立ち続ける。
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