球団史上最多に並ぶ横浜スタジアム11連勝を飾った11日の阪神戦の終了後だった。解放されたグラウンドに、小学生500人が車座になってヒーローを待っていた。
直前まで激闘を繰り広げていた牧、入江、知野が姿を現すと、目の輝きは一層増した。選手が子どもたちに野球の楽しさを伝える「選手とFUN!BASEBALL」の一環で、牧や知野が目の前でバットを振って、左翼席まで白球をポンポンと飛ばせば、入江もマウンドから力強いピッチングを披露し、子どもたちの視線をくぎ付けにした。
コロナ禍でなかなか交流する機会が設けられない中、首脳陣や選手会は野球人口の減少を危惧し、今回も積極的に球団のイベントに協力したと聞いた。連戦のまっただ中で選手たちには負担もあったはずだが、大きな歓声を上げた子どもたちにとって、きっと一生忘れることがない夏の記憶になったに違いない。=11日、横浜(久)
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