横浜DeNAの春季キャンプ第2クール第3日は7日、沖縄県宜野湾市のアトムホームスタジアム宜野湾で行われ、新型コロナウイルス感染症の濃厚接触者の疑いで自主隔離していたドラフト1位ルーキーの小園(市和歌山高)と新加入の大田、相川バッテリーコーチが練習に合流した。
小園はランニングやキャッチボールなど軽めのトレーニングで始動。大田はランチ特打で早速2本の柵越えを放った。走者を置いて行う実戦形式の打撃練習では6年目の細川が上茶谷、坂本から計2安打してアピールした。(晴れ、気温20度、観衆300人)
◆秘めたる力 覚醒を
オフに武者修行してきた細川が、ケース打撃で成果の一端を見せた。
開幕ローテーション入りに燃える上茶谷と坂本の直球を鋭くはじき返し、2安打をマーク。いずれも初球を捉え、「速い球を一発で仕留められたのは収穫。初めての実戦形式としてはすごく良かった」と充実感を漂わせた。
フォロースルーでぎりぎりまで手首を返さない打撃フォームが目を引く。昨年11月、チームの秋季トレーニングには参加せず、米カリフォルニア州で主砲オースティンらと合同練習。現地のコーチから教わり、取り入れたという。
秘めたるパワーが何よりも魅力だが、昨季はプロで初めて本塁打なしに終わった。「ゴロが多く、持ち味を発揮できなかった。長所を生かすなら打球を上げないといけない」。要因を見詰め、長打が出やすいバットの軌道を追い求めている。
鈴木打撃コーチも「これで勝負するという打ち方で(キャンプに)来た。しっかり見守って、どういう結果を出せるか注目したい」と、挑戦を見届けるつもりだ。
主力はほぼ不動の外野陣に、日本ハムから大田も加入した。勝負の6年目。ポジション争いは激しさを増すばかりだ。「アピールしていかないといけない立場。少ないチャンスをものにしていきたい」と一振りに全霊を懸ける。
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