横浜DeNAの細川成也外野手(23)は昨年11月、米カリフォルニア州でタイラー・オースティン外野手(30)らとトレーニングを積んだ。「1軍で結果が出せていないので、自分を変えたいと思って」。今季に懸ける思いが海を渡らせた。
憧れる主砲からの、思いがけない誘いだった。昨季前半戦の終盤、オースティンから声を掛けられたという。「(理由は)詳しく聞いてないけど、彼のようになりたいと思っていた」。チームの秋季トレーニングには加われなくても、追い掛ける背中を間近で感じる道を選んだ。
約1週間の滞在ながら、濃密な時間だったと振り返る。上半身の動きの修正を第一の目的としていた細川は、「バッティングのドリルをいろいろ教えてもらった。今までしてこなかったものばかり。新しい発見があった」と手応えを口にする。
昨季は自身最多の37試合に出場も打率1割台に低迷し、プロ入り後初めて本塁打なしでシーズンを終えた。「打球が上がらず、持ち味の長打やホームランが出なかった」と総括する。「勝負の年。(本塁打を)多く打てたら」。真価を証明する6年目となる。
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