プロ野球最優秀バッテリー賞の表彰式が27日、東京都港区のホテルで行われ、横浜DeNAの東克樹投手(27)と山本祐大捕手(25)が共に初選出された。球団では1998年の佐々木主浩氏と谷繁元信氏以来の受賞。パ・リーグで受賞したオリックスの山本由伸投手(25)と若月健矢捕手(28)も出席した。
今季のお立ち台でおなじみとなった言葉は、晴れ舞台でも変わらなかった。東は「この賞を獲得できたのは(山本)祐大のおかげ」と語り、山本は「東さんと2人で取れて、すごくうれしい気持ち」。リーグ最高のバッテリーとして認められた幸福感が漂った。
カメラのフラッシュに映えたスーツ姿は、思いが成就した証しだった。「もし最優秀バッテリー賞が取れたらおそろいのスーツで壇上に上がろう」と東が提案し、山本にプレゼントしたオーダーメード。東のネクタイは、山本がスーツのお返しにと贈ったものだ。
最も印象に残っている試合に、8月11日の巨人戦(東京ドーム)をそろって挙げた。九回に牧の2ランで逆転し、8回2失点の好投が最後に報われた東は涙を流した。「あの試合がなければここまで勝ち星を伸ばすことはできなかった。精神的にも大きな1試合」と東。山本も「(東の)横でもらい泣きしそうになった」と振り返った。
来季に向け、山本は「エースなんだと見せつけてほしい」と左腕に要求。東は「もう一度、祐大と組んでこの賞を受賞できたら」と誓った。
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