唯一無二の存在に―。横浜DeNAの三浦大輔監督(49)が4年目の上茶谷大河投手(26)に向け、「物まねばっかりしてないで、物まねされるくらいの選手になれ」と特別指令を出した。
上茶谷は2019年にドラフト1位で入団し、三浦監督も右のエース候補として目をかけてきた存在。今季は上茶谷が1年目から欲しがっていた現役時代のグラブをプレゼントし、再起を力強く後押しした。一方で、2年ぶりの完封勝利を挙げるなど復調の兆しを見せた上茶谷だったが、夏場の離脱も響き、今季は3勝にとどまった。
入団以来、試行錯誤の連続だった上茶谷。昨季はサイドスローに挑戦し、今季は学生時代の投球フォームを取り戻そうと励んだ。悩める過程を知っているからこそ、指揮官の思いも強い。「見るたびにフォームがばらばらで変わっている。調子が悪い時に戻れるものが、たぶん見つかっていない。基本となる幹をもっと太くしないといけない」と激励する。
オフのファン感謝イベントでは、物まねでファンを楽しませてきたムードメーカーも危機感は感じている。三浦監督の指令に「もちろん、そうなれるように頑張る」と表情を引き締めた。
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