サブマリンがマウンドを心待ちにしている。昨季オリックスを戦力外になり、横浜DeNAに加入した中川颯が今キャンプ2度目のブルペンでギアを上げてきた。「地元横浜で活躍する。それしかない。先発でもリリーフでも優勝に貢献したい」と猛アピールを誓う。
「変化球を多めに、前回より直球も力を入れてストライクゾーンに投げられるように」と間近に控える実戦形式の登板に向け、31球を投じた。「打者が立ったら感覚も変わると思うが、全球ともそれなりに良かった」。投球後にはオリックス時代に投手陣の決まり事となっていたけん制球の練習で締めくくった。
小学6年生から元ロッテの渡辺俊介さんを参考に独自でつくり上げた流麗なアンダースローは、再スタートを切る今季を前に改良した。軸足の右足を投球プレートに触れ、左足を後ろに引いた状態から振りかぶって投球動作に入る。「しっかり右足で立って、手ではなく脇でぐっとしめれば重心が乗る。打者から見てモーションが長い方が、タイミングを変えられるので打ちづらいかなと思った」と探究心は尽きない。
指名打者制が採用されていないセ・リーグへの移籍。練習でバットを握ると、桐光学園高時代に高校通算26本塁打をマークした強打者の顔がのぞいた。「楽しい。野球はやっぱりバッティングですよね」。プロ野球投手として24年連続安打のギネス記録を持つ三浦監督へ、冗談交じりに挑戦状を送った。「見せつけたいです」
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