プロ野球の開幕から2カ月余り。横浜DeNAのオフィシャルパフォーマンスチーム「diana(ディアーナ)」は6連戦のハードなスケジュールやコロナ禍の騒動を乗り越え、たくましく成長を続ける。グラウンドに立つ選手と同じように外食を控え、自炊を中心に食事面から体調管理を徹底。1年目のメンバーたちの意識や生活にも変化が訪れた。
5月11日の巨人戦(横浜)ではメンバー1人が体調不良を訴え、大事を取って全メンバーがパフォーマンスを控える事態に発展した。幸いにも翌日には当該メンバーがPCR検査で陰性判定を受け、同18日からは再びグラウンドを彩っているが、コロナ予防の大切さを再認識した。
ディアーナはハマスタに到着すると、検温をしてから控室に向かうほか、起床時や就寝時の体温チェックを欠かさない。グラウンドで1時間を超えるリハーサル、さらにフォーメーションを再確認。合間にはツイッターで告知動画を撮影したり、個々のパフォーマンス向上へトレーニングに励んだりするのが日課だ。
試合前に最初のダンスを披露し、約3時間後のゲームセット、そしてファンの退場を見送るまで笑顔で踊り続ける。
だから開門後に取る食事や間食は、ハイパフォーマンスを維持するためには不可欠となる。菓子パンなど糖質と脂質が高い食品を控えるほか、間食には干し芋やささみバーなど栄養価の高いものを率先して取り入れる。
栄養面を意識したお手製の弁当を持参するMiiさんは「おにぎりなどの適度な炭水化物に加え、卵やトマト、ブロッコリーなどの数種類のサラダを中心とした食事を通じて、体のバランスを意識するようになった」と言う。Akiさんも「そぼろ、卵、サケやレンコンのきんぴらが入ったそぼろ弁当を持参するなどして、食事のバランスを考える習慣がついた」と実感を込める。
連日のパフォーマンスに備えるために、テニスボールでのストレッチや、関節のゆがみを整える器具を使ったセルフメンテナンスにも気を配っている。テーマパークで働いた経験を持つMayuさんは「体のコンディションをつかめるようになってきた。脚や肩など自分の体にささいな異変を感じた際は重点的にストレッチをして対応できるようになってきた」と成長を実感する日々を過ごしている。
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