世の中の大体の人同様、これまでは、世界的スーパースターのジャスティン・ビーバーも携帯電話を持っていた。しかし、今は携帯電話を持たない生活をしているというジャスティン、その真の理由についてBillboardのインタビューの中で語った。
現在は自身のスタッフとはiPadを使って連絡を取っているというジャスティンは、次のように語る。
「僕は間違いなく“適度な距離感”を持つことを学んだんだ。携帯を持たないことで誰かに対して“借りがある”って感じなくて済むんだよね」「それによって気兼ねなく“ノー”って言えるようになったし、気が引き締まったと思う。それから、自分の心は人々を助けたいと思ってるけど、すべてに応えることはできなんだってことに気付いた。時々試みたくはなるけど、持続可能なことではないんだよね」
今月19日にニューアルバム『Justice』のリリースを控えているジャスティンは、ここのところその準備に大忙しであった。
「人生で初めてのことかもしれない、こんなにもアルバムの制作過程を楽しいと思えたのは」
2015年に自身4枚目となるアルバム『Purpose』をリリースし、同作はアメリカをはじめとする各国のチャートで1位を獲得。中でも収録曲の「What Do You Mean?」、「Sorry」、「Love Yourself」はメガヒットとなり、ここ日本のテレビCMにも起用されるほどであった。
しかし、満を持して開催された「Purpose World Tour」では、残り14公演を前にして中止を発表。当時彼の広報係はその理由について「不測の事態が発生したから」と説明していたが、今回のBillboardのインタビューの中で、真の理由はメンタルヘルスに関係するものであったと、ジャスティンは次のように打ち明けたのだった。
「サクセスとかベンチマークとか、そういうものばかりが大切にされてて、それでも僕の心の中は空っぽだった。人との関係が全部つらくて、でも成功は手にしてお金持ちになって…僕自身は、全然充実感を得られてなかったんだよ」
「それで、自分の中の優先順位を変えることにしたんだ。“若くして成功したミュージシャンが早くにピークを終える”という典型になりたくなかったから」「いくつもの成功を手にして、僕個人の幸せとしては成功は最も大切なことや最終目標ではないと気付けるようになったよ」
MTV NEWS