3月26日、アメリカ人シンガーのリル・ナズ・Xは、最新曲「MONTERO (Call Me by Your Name)」のミュージックビデオを公開!しかし、その内容が不適切だとして世間から大バッシングを浴びてしまった。
ビデオの冒頭、エデンの庭でギターを片手に歌うリル・ナズ・Xの美声につられて、ヘビが姿を現すと、このヘビはリル・ナズ・Xを誘惑し始める。誘惑に負け“快楽”の味を知ってしまったリル・ナズ・Xはその後裁判にかけられ、死刑を言い渡される。魂が体から離れ天国へと昇っていく途中、今度は地獄からの“招待状”が届く。その招待状…もとい、“ポール”を手に取ったリル・ナズ・Xは、そのまま地獄へ真っ逆さま。サタンに向かってポールダンスやトゥワークを披露したりと挑発を繰り返し、隙をついてサタンの首をへし折ると、最後は自分が“地獄の王”に君臨するのだった。
ビデオの中でリル・ナズ・Xが披露する衣装や世界観は圧倒的で、見るものを引き付ける力があるのは間違いない。しかし、リル・ナズ・Xのファン層は多くが子供たちであることから、残念ながら世間からは「子供たちに悪影響なビデオだ」という批判が多く寄せられることとなってしまった。
渾身の力作がネガティブなフィードバックを浴びせられ、リル・ナズ・Xは反論のコメントをツイッター上に投稿。論点を絞り、一つ一つの批判に的確な言葉を返した。
まず、「この世の終わりだ」とコメントした人々に対しては、「ゲイの黒人がCGのサタンにトゥワークするのが“この世の終わり”とか言ってるけど、奴隷制とか大量虐殺とかの方がどうかしてると思う」と、実際に起きた歴史的な残虐行為こそ問題視されるべきだと反論。
y’all saying a gay nigga twerking on a cgi satan is the end of times like slavery and the holocaust didn’t happen
— nope 🏹 (@LilNasX) March 27, 2021
そして「子供に悪影響だ。計画的に子供を巻き込もうとしている」といった意見には、「計画なんて何もないよ。僕がこのMVを作るって決めた。僕はもう大人だ。これまでもこれからも、自分のキャリアを通してあなたたちの子供の要求に応え続けていこうなんて思っちゃいない。それはあなたたちの役目だ」と返信し論破。
there was no system involved. i made the decision to create the music video. i am an adult. i am not gonna spend my entire career trying to cater to your children. that is your job. https://t.co/SzjjYe2tf4
— nope 🏹 (@LilNasX) March 27, 2021
また、「こういうコンテンツが社会をダメにする」という辛辣な意見には、次のようにリアクションを示したのだった。
「毎週のように銃乱射事件が起きているのに、政府はそれを止めようともしない。社会を壊しているのは、CGのポールを滑り降りる僕の姿じゃないと思うんだけど」
there is a mass shooting every week that our government does nothing to stop. me sliding down a cgi pole isn’t what’s destroying society. https://t.co/H21SMVnfNQ
— nope 🏹 (@LilNasX) March 26, 2021
MTV NEWS