2002年から放送を開始した子供向け番組『バーニー&フレンズ』への出演で芸能界デビューを果たし、その後はディズニー・チャンネルの『ウェイバリー通りのウィザードたち』で一躍人気女優となり、シンガーとしてのキャリアも13年にのぼるセレーナ・ゴメス。近年では女優業よりもシンガーとして名を馳せる彼女だが、活動を続けるうえで様々な苦悩があり、音楽業界からの引退を考えているとVogue 4月号のインタビューの中で明かした。
「誰も私のシンガーとしての活動を真面目に受け取ってくれないと、活動を続けるのが難しいの。これまで、“何の意味があるんだろう?どうして私は音楽を続けてるの?”って自問自答する時もあったわ」
2018年にディズニーのサウンドトラックで初めて歌声を披露したセレーナは、翌年、バンド「セレーナ・ゴメス&ザ・シーン」としてデビューアルバム『Kiss & Tell』をリリースしミュージシャンとしてのキャリアをスタートさせる。昨年1月にリリースしたソロ3作目となるアルバム『Rare』には、アメリカでダブル・プラチナム認定された「Lose You to Love Me」が収録されるなど、アメリカを代表するポップ・シンガーへと成長している。
しかし、それでも満足しない人々が世の中にいるのだと、セレーナはこう続けた。
「「Lose You to Love Me」は、私がリリースしてきた楽曲の中でも最高傑作だと自分では思ったわ。だけど、世の中にはそれでも満足できない人たちがいるみたいなの。もちろん私の音楽を楽しんでくれる人たちもいて、とても感謝しているわ、前に進むためにもね。でも次にアルバムを制作することになれば、ちょっと違うものになるかもしれない。ミュージシャンを引退するかもしれなくて、その前にもうあと1作品だけチャレンジしてみたいの」
このショッキングな告白を行ったセレーナは続けて、「注意しなくちゃいけないわね」「でも、女優業に本気で取り組んでみたいの」と、今後は音楽ではなく演技の世界で活躍していきたいと述べたのだった。
MTV NEWS