いよいよ登場となったシマノのNEWスピニングリール「20ヴァンフォード」。
ポジション的には「16ストラディックCI4+」の後継機種、さらに名前に"ヴァン”が付いていることから、名機「19ヴァンキッシュ」さながらに"軽量で操作感がいい”というのが最大の特長。
20ヴァンフォード
その軽さは、C3000番の自重を比較すると「20ヴァンフォード」が180gで「16ストラディックCI4+」が190g。
同じく軽さが特長だった「16ストラディックCI4+」をさらに下回り、「マイクロモジュールギアⅡ」や「サイレントドライブ」、「ロングストロークスプール」「X-プロテクト」が搭載されているなど、スペック自体かなりブラッシュアップ。
ここまでのスペックで価格帯はなんと3万円台前半。わかりやすいイメージとしては手の出しやすい「19ヴァンキッシュ」というようなイメージでしょうか。
そして、軽さや巻き心地に目が行きがちではありますが、もう一つこのリールには特長があるようで…。
●軽さと強さの両立
フィールドテスターの黒田さんいわく、軽さや心地の良い巻き心地に加え、このリールはめっぽう"強い”んだそう。
シマノの実釣動画で見せてくれているのは、スモラバのパワーフィネスの釣りと、小型のフロッグなどを使ったカバー周りの釣り。
いずれもPEラインの1.5号。ポンドに換算すると、約25ポンドとなる強さのPEラインを巻いての実釣。
カバー周りで強くアワせてバスを掛け、イッキに巻いてカバーから引き離す、そして抜き上げるというベイトタックルにも負けず劣らずのかなりパワー系の釣りを展開。
軽い上に、剛性もかなり高いリールになっていると。
●強さの秘密
では、その強さはどこから来るのか。それはNEWマグナムライトローターを搭載したことに原因があるとのこと。
左右非対象のローター構造を採用し、操作性と感度の向上を求めて、異次元の回転軽さを実現したマグナムライトローター。さらにラインローラーの軽量化、ベールのチタン化、ローター肉厚の最適配置を行い回転慣性の低減に成功しました。
このローター部分、実は上位機種「ヴァンキッシュ」のものと塗装が違うだけで全く同じもの。
もちろん、トータルのバランスなども重要な要素ではありますが、道理で強いわけだと納得。
軽くて、操作感が良くて、強い。そして、何よりコスパが良い。
「20ヴァンフォード」は、リールに求めるほぼすべての条件が揃っている。そんなリールじゃないかと思うのです。