「二階堂さんは当初、大物女優である薬師丸さんになかなか声をかけられずに距離感に悩んでいる時期がありました。ですが、ひょんなことから2人は同じ高校の先輩後輩であることが発覚。一気に絆を強めたそうです」(ドラマ関係者)
NHK連続テレビ小説『エール』で二階堂ふみ(26)の母親役を演じている、薬師丸ひろ子(56)。実は、2人は同じ都立高校出身だったのだ。
「二階堂さんの合唱シーンで、彼女の生歌を聴いた薬師丸さんが『素晴らしい!』と絶賛。薬師丸さんが『実は私、合唱部で……』と話したことから、お互い同じ高校の出身だとわかったそうです。その後、薬師丸さんが二階堂さんの手を握って話す場面があった日は、休憩中も二階堂さんの手を握って談笑していました。もはや本当の母娘さながらで、親近感が増した2人は以来、仕事以外のことも話すようになったといいます」(前出・ドラマ関係者)
薬師丸は『エール』収録と同時期に、34年ぶりに、角川春樹監督とタッグを組み、映画『みをつくし料理帖』(公開中)に出演。14歳でデビューし、高校・大学時代を角川映画と共に過ごした日々を思い出し、万感胸に迫っていた様子だったという。
「薬師丸さんの撮影後に角川監督が花束を渡したら、大号泣。監督は『彼女の涙はお互い内面は変わらないのに、外見の変化を目の当たりにした感慨の涙だったのかな』と明かしていました」(映画関係者)
当時、女優業と学業を両立させることを貫いた薬師丸は、2年前の9月、フリーアナウンサー・遠田智子さんのネットインタビュー記事でこう語っている。
《私は自分の中であまり“選んできた”ということがないんですよね。学校に行きたい、そういうことはあったのですが……》
自らの強い意志で、アイドル女優として超多忙な合間を縫ってでも学校へ通い、ついに玉川大学の卒業証書を手にした薬師丸。そんな先輩から、二階堂は重みのあるアドバイスを受けたという。
「現在、“慶應大学7年生”の二階堂さんはコロナ禍の影響もあり、大学生活をこのまま続けていけるのか悩みを打ち明けたそうです。薬師丸さんは一時、女優を休業して学業に専念した自らの体験談を交えながら『大学で学んだ日々は将来、女優業に役に立つ。大変だと思うけど、体を壊さないように頑張って』と、最後まで諦めることなく卒業するように励ましたそうです」(前出・ドラマ関係者)
母校の先輩からの愛情あふれる“母の説教”に二階堂は覚悟が決まったことだろう――。
「女性自身」2020年11月3日号 掲載