(写真:後輩たちに見送られる井ノ原)
小雨がそぼ降る9月下旬の夜、東京都内の洋館から、談笑しながら出てくる男性たちの姿があった。マスクをしていても楽しそうな様子が伝わってくる。輪の中心にいたのはV6の井ノ原快彦(44)だ。
「『24時間テレビ』の慰労会があり、メインパーソナリティー5人と少数の番組関係者が参加しました」(日本テレビ関係者)
今年のメインパーソナリティーを務めたのは、井ノ原にNEWSの増田貴久(34)、Kis-My-Ft2の北山宏光(35)、ジャニーズWESTの重岡大毅(28)、King&Princeの岸優太(25)。目撃した慰労会では打ち解けた様子の5人だったが……。
「3カ月前の顔合わせ時は、後輩4人は直立で井ノ原さんの到着を待っていたほどかしこまっていました。でも井ノ原さんが『なんで座ってないの? フランクでいいよ』と。それで緊張がほぐれたんです」(前出・日本テレビ関係者)
このとき、岸がメインの1人に選ばれたことをキンプリのメンバーに報告済みだと話すと「解禁前に情報が漏れたら岸を疑うわ」と井ノ原が冗談で返し、笑いが起きる場面もあったという。
「井ノ原さんは、岸さんがV6のデビューした’95年に生まれていることを感慨深く思ったそうです。岸さんと連絡先を交換するときには『何でも相談して』と声をかけたと聞きました」(テレビ誌記者)
井ノ原は、自分と岸の境遇を重ね合わせているのかもしれない、と話すのはある芸能関係者。
「最近、井ノ原さんが笑い話でよく話すのが、デビュー当初のV6のグループ内格差について。人気があった年下組のカミセンに比べて、自分たちトニセンは……と自虐的に振り返っているんです。岸さんは人気もありますしキンプリのリーダーですが、絶対的センターは平野紫耀さん(23)ですからね」
さらに井ノ原には岸らに伝えたい思いがあるようだ、と続ける。
「V6は今年25周年を迎えますが、井ノ原さんがMCの実力で認められているように、各メンバーが得意分野で活躍できるグループになった。センターに立つようなメンバーでなくとも、自分の個性を大事にすればいい、という自らの経験を後輩に伝えたいのです」
井ノ原の思いのこもった指南もあってか『24時間テレビ』出演で岸の評価はうなぎのぼりだという。
「天然ぶりや一生懸命な様子が、多くの視聴者や業界関係者に知られました。バラエティの注目株として業界内では話題に上っています」(別の芸能関係者)
非センターでも輝ける――。井ノ原の教えを胸に活躍する岸の姿を見る機会がこれから増えそうだ。
「女性自身」2020年10月20日号 掲載