「連続ドラマ『私たちはどうかしている』(日本テレビ系)は、9月30日に最終回をむかえます。このドラマで観月ありさ(43)は、嫁をいびる老舗和菓子店の女将役を怪演して話題を呼びました」
そう語るのはテレビ局関係者。
連続ドラマ出演歴30年以上となる観月だが、今回は初の悪役に挑戦。キャスト発表時には、こんなコメントを発表していた。
《毎回、視聴者の皆さまに『わぁ出た!』『また凄いことしてる!』と、今日子を見るのが楽しみになっていただけるよう、パワー全開で演じていきたいと思っています!》
女優として新境地を開いた観月だが、実はプライベートでも大きな変化があったという。
彼女と長年の交流のあるファッション関係者はこう語る。
「観月さんもコロナ禍で外食やパーティなども控えなければならず、少し心配していたのです。でも彼女は意外に元気で、『自炊をするようになったの』という言葉に驚かされました」
実は観月は芸能関係者の間では“料理ができない女優”として有名だったのだ。
「'10年に彼女はNHKドラマ『天使のわけまえ』で主演しています。料理を通じて自信や人との絆を取り戻していく女性の物語で、主人公は“料理上手”という設定です。公開収録では豆腐の味噌汁作りのシーンに臨みましたが、手つきはぎこちなく、本人も『ふだんはあまり料理をしないので』と、苦笑いしていました」(前出・テレビ局関係者)
公開収録で、「おいしい料理を作れたら旦那さんは家に帰ってくるんだろうな。私も料理に挑戦しようかな」と、“嫁入り修業宣言”をした彼女だったが、女優業が多忙だったこともあり、現実には料理から縁遠いままだった。
'15年3月に建設関連会社の代表取締役・A氏(48)と結婚し、花嫁となった観月。
「しかし、結婚翌年の'16年に出演した『ダウンタウンなう 本音でハシゴ酒2時間スペシャル』(フジテレビ系)で、結婚してからもまったく家事をしていないことを明かし、浜田雅功(57)と松本人志(57)らをあきれさせたのです。
食事はほぼ外食ですませており、朝食に関しても『なんにも(作らない)。だって現場に行ったら何かあるし、旦那さんは会社に朝ごはんがあるし』と。さらに洗濯は夫・A氏の担当で、掃除は週に1回くる業者に任せていると語っていました」(前出・テレビ局関係者)
嫁入り修業宣言から6年後のまさかの“家事NO宣言”……。だが観月の妻としての貢献度は高かったという。2年前、A氏の知人は本誌にこう語っていた。
「A氏の会社の業績拡大の一因には観月さんの存在もあります。A氏は頻繁にゴルフコンペやパーティを開催しており、観月さんも積極的にホステス役を務めているのです。観月さんの夫の会社として知名度も上がりましたし、その営業効果は計りしれません」
しかし今年に入り、新型コロナウイルスの感染が拡大し、夫婦での外出の機会も激減するなか、彼女は43歳にして手料理に目覚めたのだという。前出のファッション関係者が続ける。
「『こんなにきちんとお味噌汁を作ったのは、人生で初めてかもしれない』と、言っていました。ご主人は観月さんに家事をすることを求めるようなタイプではないのですが、彼女は一汁三菜の和風な食卓を目指しているようです。
2人ともお酒は好きですから、おつまみにもなる、きのこのマリネやささ身サラダなどもよく作っていると聞きました。特に漬け物にハマっているようで、きゅうりや大根といった定番の野菜から、セロリやトマトも漬けています」
彼女のインスタグラムにも《スイカの白い部分をお漬物にすると美味しいよ》(9月8日)といった投稿があった。'19年度は売上高112億円という会社のトップの妻が“すいかの皮で漬け物”とは、少し意外な気もするが……。
「確かに『大根の葉っぱもお味噌汁に入れている』と、言っていましたからね。そんなしっかりした面があることも驚きでした」(前出・ファッション関係者)
実は彼女はドラマ『天使のわけまえ』の公開収録でこんなことも語っていたのだ。
「(ドラマに出てくる料理は、野菜の)茎や皮を捨てずに雑炊や味噌汁に入れていたり、アイデアがすごいです。食べてみるとおいしくてびっくりしました」
10年前の感動を忘れずに、いま料理に生かしているに違いない。結婚6年目での妻の変身には夫・A氏も感慨深いことだろう。
「女性自身」2020年10月13日号 掲載