17日間にわたり開催された東京五輪が8月8日に閉幕。日本は史上最多の金メダル27個を獲得し、大きな盛り上がりをみせた。
しかし、同時に新型コロナウイルスの感染拡大も過去最大規模で進んでいる。8月5日には東京都で過去最多となる5042人の新規感染者を記録。そして、芸能界もその“波”の危険にさらされている。
7月25日にはくりぃむしちゅー・上田晋也(51)、8日には沢村一樹(54)の感染が判明。さらに9日にはHKT48のメンバー5人の感染が発表され、約2週間で報じられているだけでも30人近くの芸能人が感染している状況だ。
なかでも1日に感染が判明した野々村真(57)は、当初、自宅療養していたものの、体調が悪化し現在は入院していることを9日に所属事務所が発表。深刻な状況にある野々村の病状を、8月9日に妻・野々村俊恵さん(57)が『バイキングMORE』(フジテレビ系)で告白。「肺が真っ白で、『重度の肺炎です』と(言われた)。私達もそこまでひどくなっているとは思ってなかったので(心配です)」と、不安げな面持ちで語っていた。
これまでとは比較にならない強い感染力を持ち、関東ではすでに約9割を占めていると言われているインド由来のデルタ株。今までの感染対策では防ぎきれないことを指摘する声があがるなか、芸能人の“主戦場”であるテレビ局の感染対策を疑問視する声も少なからずあがっている。
《芸能人のコロナ感染、アクリル板立てた程度で不織布マスクもしないでスタジオ収録してたらそりゃ感染するわ》
《芸能界やメディアはいい加減感染対策を見直したらどうよ。別にマスクしてテレビに出てもいいと思うよ》
実際にあるテレビ関係者はこう語る。
「テレビ収録の現場において、コロナ対策がなし崩し的に緩んでいる印象です。昨年の第一波の際は、リモート収録を増やし、スタジオで収録する場合は出演者間の距離をかなり空けるなど徹底した対策が取られていました。外でロケするなんてもってのほかでした。
しかし現在は、リモート収録も減り、徐々に出演者の距離も近づき、一部の番組では外ロケも当たり前のように復活しています。室内でマスクも装着せずに、収録をしていてはデルタ株に感染するのも無理はありません」
テレビ局は果たしてこの“緊急事態”をどう乗り越えていくのだろうかーー。