《自民党女性局長代理を拝命しました。吉川ゆうみ局長をしっかり支えていけるように、鈴木貴子局長代理と共に力を合わせて頑張ってまいります》
10月7日、こうインスタグラムで報告したのは自民党の今井絵理子参院議員(37)。新たに局長に就任した吉川ゆうみ参院議員(47)をサポートすると、意気込みを表明した。
菅義偉内閣が発足後の9月30日、参議院国会対策委員会副委員長に就任したことも報告していた今井氏。インスタグラムで《最年少であり、女性は私だけですが先輩議員のご指導の下、精一杯頑張ります》と意欲をのぞかせていた。
今井氏は16年の参院選の比例区で、30万票以上を獲得して当選。当選1回ながらも19年には、“若手の登竜門”といわれる内閣府政務官に大抜擢。だが先月の安倍内閣解散に伴い、その任期は約1年で終えた。
「今井氏が就いた政務官とは、省内の特定の政策や企画をサポートする役割。彼女は防災や女性活躍などを担当しました。副大臣の下にあたる役職で、官僚として最高階級である事務次官よりも高い立場です。ですが副大臣のように大臣不在時に代行するような権限はなく、若手議員が勉強のために就く役職だともいわれています」(社会部記者)
新内閣が発足するやいなや、新たな役職が次々と与えられる今井氏。世間からは《実績は?》《功績とやらが見えてこない…》など、疑問の声が広がっている。
いっぽう17年7月、橋本健元神戸市議との不倫疑惑が報じられた今井氏。いまだ不倫騒動でのイメージダウンは、払拭し切れていないという。
「当時、今井氏の『一線は超えていない』といった釈明は物議を醸しました。その後、既婚者だった橋本氏は妻と離婚。さらに彼は政務活動費の架空請求が判明し、詐欺罪で起訴されました。今井氏は不倫を否定したものの、ブログで交際宣言。その後も淡々と活動を続けていますが、イメージ回復には至ってないようです」(前出・社会部記者)
不祥事が発覚後、イメージを回復できるほどの大きな成果はあったのだろうか。
「今井氏の活動は、講演会や意見交換会、応援演説が主のようです。得意の手話を生かした会話や通訳は、好評だといいます。ただ防災担当の政務官だった彼女は、昨年9月に台風15号で甚大な被害にあった千葉県内を視察。災害対策や危機管理を考える立場であるにもかかわらず、台風被害から1週間以上経っての到着でした。そして『現場の声を聞くのは大事だと思った』とコメントし、その発言の軽さに現地の住民も呆れ顔だったといいます。政務官1年目として、まだ勉強中の段階だったのでしょう」(前出・社会部記者)
前政権で官房長官だった菅義偉氏(71)は、今井氏の政務官への起用について「適材適所の対応」と説明していた。果たして今回の人事も「適材適所」だったのだろうか。