大麻取締法違反容疑で9月8日に逮捕され、29日に起訴された俳優の伊勢谷友介被告(44)が30日、警視庁東京湾岸署から22日ぶりに保釈された。
正面玄関に集まった報道人約200人の前に現れた同被告は、報道陣を見渡すと「ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」と深々と頭を下げた。
同被告は、黒の細身のスーツに黒のネクタイ、白いシャツを着ていて、頭はサイドが綺麗に刈り上げられたツーブロック。その姿が「かっこいい」とネットやワイドショーなどでも話題になった。
しかし、綺麗に刈り上げたツーブロック……? 拘留から22日も経っているにしては剃り跡が綺麗すぎる。そもそも留置場って散髪できるのだろうか――。
湾岸署の留置場の管轄である警視庁の担当者に話を聞いた。
「留置場内で散髪のために理容師を呼ぶことはできません。ただ、保釈後は(留置場を)出た後のことなのでわかりませんが、自由です。人を呼んでスタイリングをすることもできます。こちらでは着替えや身なりを整える部屋などは用意していませんが、トイレなども含め、署内のどこかで身なりを整えることは可能です。署内からすぐに出るのも、留まるのも本人の自由です」
逮捕拘留に詳しい関係者は次のように解説する。
「拘置所では1回2,000~3,000円程度で理髪が利用できますが、留置場は一時的にいる場所なので、理髪する環境はありません。留置場を出ると、普通は保釈されるか拘置所に行くので、髪の毛がそんなに伸びるほど留置場にいることはないはずだからです。
なので、マスコミが集結するような有名人の場合、人前に姿を表すならば、保釈後に留置場を出てから警察署内で身なりを整えます。保釈後は自由に人に会うことができるので、署内にスタイリストなどを呼んで、着替えたり髪の毛を整えるくらいのことは可能です。
また、新宿署だと髪の毛をバチバチにセットしたホストが出ていくのに結構な頻度で出会えます。セットにドライヤーやコテを使うからなのか、保釈後のホストが多目的トイレによく立てこもっているのを見ます。伊勢谷被告もバリカン使って散髪までしたなら、多目的トイレを利用して整えた可能性が高いと思います」
「映画のワンシーンのよう」とまで言われた保釈劇の裏では、「トイレで毛を刈る」という地味な努力がなされていたのだろうか。