「出会った頃から変わらず私達は、戦友であり、心の支えであり、これからは家族になります。人生を共に考え進んでいくこと、とっても楽しみです!」
菅田将暉(28)と小松菜奈(25)が11月15日に結婚を発表した。同日、菅田は自身のTwitterで冒頭の連名コメントを公開。そこには「何事にも丁寧に向き合い感謝を忘れる事なく愛を持って精進して参ります。夫婦共々温かく見守っていただけると幸いです」ともつづられている。
コメントにあるように、2人はもともと“戦友”だった。菅田は昨年8月、本誌のインタビューにも「彼女(小松)は僕にとって“戦友”のような存在」と話していた。
これまで3作品での共演を経て、愛を深めてきた2人。しかし、初共演となった’16年5月公開の映画『ディストラクション・ベイビーズ』の舞台挨拶で小松は、菅田についてこう話していた。
「菅田さんのことが嫌いでした。現場で。今だから言えること」
「役というのもあって、ただただ暴力を振るわれて……」
いっぽう、過酷な撮影を通して2人はお互いを意識していたようだ。小松は菅田について、こう話している。
「追いかけたくなる存在というか。テレビや映画で主役級のものをやれば目をひかれるし、主役を支える役でも、ちゃんと存在感を残すので、いろんな作品を見たくなる人」(『LINE BLOG』’16年11月5日)
そして菅田も「(共演2作目となる)『溺れるナイフ』撮影当時、小松さんは19歳。僕も19の時に『共喰い』っていう映画をやって。だから、現場で死にそうになってる小松さんが、当時の自分に重なったというか……転機にいる小松さんを支えられたらと考えていました。彼女がふらついたときに、手を貸してあげられる場所にいられればなと」(『Woman type』’16年11月1日)
と彼女を意識的にサポートしていたと述べていた。
■小松にとって菅田は“心の支え”。菅田も“女優・小松菜奈”に一目置くことに
昨年3月に『スポーツニッポン』が2人の熱愛を報じ、その1カ月後に放送された『VS嵐』(フジテレビ系)には2人揃って出演。その際、菅田が「小松菜奈のいる現場には『オシャレにして行かないと』と思う」と話すなど“カップル感”が話題に。そして同年8月には3度目の共演作となる映画『糸』が公開された。
同作は、前2作とは打って変わって王道のラブストーリー。しかし、濃密な撮影をこなしてきたからこその安心感があったようだ。
小松「漣と葵(注・菅田と小松の役名)は、毎日一緒にいるわけではなかったし、シンガポールや沖縄の撮影は別々でした。そんななかでお互いを想い合うという気持ちを作るにあたり、『はじめまして』の方だと、そこの距離感をすぐには埋められない気がするので、難しかったのではないかと思います。そういう意味では、相手役が菅田さんで良かったなと思いました」(『MOVIE WALKER PRESS』’20年8月22日)
小松にとって菅田は、結婚コメントでいうところの“心の支え”だった様子。そして、かつては小松の成長に「手を貸してあげられたら」と語っていた菅田はすっかり“女優・小松菜奈”に一目置いていた。
菅田「小松さんの演技はあまりにも真剣なので、こっちも真剣にさせられます。そういう人は、なかなかいません…中盤から、葵がすごく大人っぽいキャリアウーマンになるんですが、その姿を見た時、さすがだなと思いました」(同上)
■「これからもよろしくお願いします」2人の契り
『糸』の完成披露会見で瀬々敬久監督(61)は2人について
「やはり、ツーカーという感じ。待ち時間も親しそうにしていたが、芝居が始めると、なれ合いにならないように。その姿勢がすばらしかった」
と語っていた。その親密さは、周囲にも伝わっていたようだ。
さらに同会見で小松は、初めて父親役を演じた菅田について「子ども好きというのは聞いていたんですけれど、本当に現場で愛情たっぷり。『良いお父さんになるんだろうな』と思いました」ともコメント。すでに2人の将来像を思い描いていたのかもしれない。
小松は『糸』の最後のキャンペーンイベントで、涙を浮かべながら菅田にこう語ったという。
「役のことを相談すると一生懸命聞いてくれてそれを100倍にして返してくれる。すごく優しい人だけど、ライバルみたいに思うところもある。すごく刺激になる存在。出会ってくれてありがとうございます。本当にいろんなことがあったなと思って……。私もそうありたいと思わせてくれる人なので、これからもよろしくお願いします」(『TOKYO HEADLINE WEB』’20年8月29日)
“これから”の契りを交わした2人は今年6月、同棲が報じられることに。そして、ついに結婚へと辿り着いた。
戦友から家族へーー。その愛は紡いできた糸で、強く結ばれている。