「獅童さんは竹内さんが亡くなった当日は何も手をつけられないほど憔悴して、一人で大泣きしていたそうです。獅童さんの奥さん・沙織さんもひどくショックを受けていて……。
さらに、以前から家族写真を載せていた獅童さんのインスタに次々に《無神経すぎる》など、心ないコメントが寄せられるようになり、夫妻はますます落ち込んでいたんです。
とはいえ、上の子は2歳で、まだ3カ月の赤ちゃんもいますから、奥さんは気丈に振る舞って家族を支えています」(歌舞伎関係者)
竹内結子さん(享年40)が亡くなって2週間。前夫の中村獅童(48)も悲しみから立ち直れていない。
竹内さんの長男(14)と子供が同級生だったママ友も、心に穴が開いたままだという。
「彼女はあんなに忙しいのにPTAの役員も自分から買って出てくれて、私たちにも、とても気さくに話してくれる人でした。どんなに多忙な有名人であっても、学校行事にも進んで参加してくれて。本当に真面目な方だったので、残されたお子さんたちのことが心配です……」
長男、そして再婚相手・中林大樹(35)との間に授かった生後8カ月の次男。残された2人の子供たちの今後を案じる声は後を絶たない。前出の歌舞伎関係者は言う。
「当初、獅童さんのところにも後援会筋から“竹内さんのところの長男を引き取ったらどうか”という連絡もあったようです。それを聞いた獅童さんは贖罪の思いも込め、一時は、引き取ることも真剣に考えたようです」
一部では、獅童は竹内さんと離婚後、長男と連絡を取っていないのではとも伝えられた。しかし、父子交流は続いていた。
獅童は雑誌『ハーパーズ バザー』’18年5月号のインタビューで、聞き手の漫画家・桜沢エリカ(57)から、《失礼ですが、前の奥様との息子さんとは会っていますか?》と率直に聞かれ、このように断言していた。
《会っています。そして彼のことを一日として忘れたことはありません。僕の再婚話が持ちあがったあとに会ったときは、「お父さん、違う人と結婚しようと思うんだけどいい?」って聞いたら、「お父さんがいいならいいよ」と言ってくれました》
実父として、長男とは定期的に対面していることを明かしたのだ。もちろん、長男のことを誰よりも気にかけているのは、養父の中林も同じだ。奈良県にある医薬品原料卸売会社の会長を務める中林の父は前号の本誌の取材にこう語っている。
《大樹は、こう言っているんです。「2人の子供たちを結子の分も育てていきたい。でも彼らを守るためには一生懸命頑張らないといけない。僕が子供たちを育て上げることが、結子がいちばん喜ぶことなんだ」と――。ただ下の子もまだ小さいですからね。中林家としてもみんなでフォローしていきたいと思います》
獅童は、人づてに、中林のこの考えを聞いたという。前出の歌舞伎関係者は言う。
「中林さんが長男を育てると言っているのなら、今は見守るのが最善だと考え直したようです。中林さんのご実家もサポートしていきたいと言っているわけですから、彼女が選んだ旦那さんの意思におとなしく従い、見守っていくべきではないか、と。獅童さんにも守るべき新しい家庭があるわけですからね。
もちろん、長男になにか困ったことがあったら、いつでも連絡してきてほしいと思っていますし、いつでも全力で手を差し伸べるでしょう。『少しでも長男の力になりたい』という立場は、なんら変わっていません」
獅童も前出の雑誌のインタビューで、長男への思いをこう続けている。
《親の都合でなかなか会えなくなって、これから思春期に入って父親のことをどう思うかわからないけれど、彼がどこか誇りに思ってくれるような人物になりたいと思っています》
思春期の長男を思いやる2人の父。その気持ちは天国の竹内さんにも届いているに違いない――。
「女性自身」2020年10月27日号 掲載