嵐の活動休止まで残り1週間と迫った12月25日の昼すぎ、本誌が都内で見かけたのは松本潤(37)だ。目を引いたのは、寒空の下、彼が半袖Tシャツ姿だったから。
出てきたビルには松本が通うジムが入っている。ダウンジャケットを抱えたまま、事務所関係者が運転する車に乗り込んでいった。
「25日は、午後から嵐のメンバー全員が集まって打ち合わせとリハーサル。夜は『ミュージックステーション』の特番生放送に出演しています。すべて終わったのは23時ごろですね」(芸能関係者)
ちなみにこの前日の24日には、フジテレビの『VS嵐』最終回特番の生放送を終えている。ハードスケジュールの合間にジム通いとは恐れ入るが、最後の一瞬までファンに“プロの姿”を見せたいという思いからトレーニングにも余念がなかったのだろう。
嵐の“最後の1週間”の姿には感服するばかりだった、とはあるテレビ局関係者。
「大晦日のライブの準備をしながら、各局の番組に出演。本当に多忙で大変だったと思います。“ファンに楽しんでほしい”という気持ちがもちろん大きいのでしょうが、関わったテレビ局スタッフたちもメンバーの真心を感じて、感激していました。各テレビ局で、丁寧に思い出と感謝の気持ちを述べてくれていましたから」
たとえば前述のフジテレビの『VS嵐』最終回では、
「われわれはW杯バレーでデビューしました。フジテレビのみなさん、バレーボール関係者のみなさま、嵐を生む機会をいただきましてありがとうございました」(櫻井翔)
ジャニーズJr.時代から出演しているテレビ朝日の『ミュージックステーション』の特番では、「少年たちがこうやって立って歌えている。続けてみるもんだな」(二宮和也)
「僕、当時14歳でしたから。今40歳ですよ、タモリさん」(大野智)
また、30日に放送されたTBSの『第62回 輝く!日本レコード大賞』には事前収録で出演。ターニングポイントを聞かれて、
「僕は出てないけど、やっぱり(松本潤主演の同局ドラマ)『花より男子』でしょうね(笑)」(相葉雅紀)
さらに、カメラの外での5人の様子を教えてくれたのは日本テレビ関係者。26日には、10年以上続いた、同局の『嵐にしやがれ』の最終回4時間生放送特番があった。
「カメラが回っていないところでも5人の笑顔が絶えませんでした。放送終了後には、アクリル板越しにメンバーとスタッフがハイタッチ。なかには涙ぐむスタッフもいましたね。メンバーは拍手で見送られてスタジオを後にしました」
嵐が“最後の1週間”の締めくくりとして選んだ番組は、大晦日に生配信ライブから中継で参加した『第71回NHK紅白歌合戦』。ある映像制作関係者は、12月中旬に行われた『紅白』の演出プランの打ち合わせ段階から、嵐の並々ならぬ熱量を感じたという。
「松本さん直々に『紅白』の制作スタッフらとのリモートミーティングがしたいという申し出があったと聞いてます。アーティスト本人が参加するのは珍しいことです。嵐は3曲歌いましたが、曲ごとに打ち合わせするスタッフが違いました。あるチームは松本さんと意見の相違があって、1時間近く張りつめた空気のなかで話し合いが持たれたそうです。
松本さんは“中途半端にやりたくないし、妥協もしたくない。ストイックに、プロフェッショナルにやり遂げたい”と話していました」
「女性自身」2021年1月19日・26日合併号 掲載