「お金配りおじさん」として、Twitterで現金配布の抽選を続けている前澤友作氏(44)。企画が人気となるいっぽうで“なりすまし“も続出しており、混乱が広がっているという。
前澤氏は9月14日にTwitterを更新し、4件のなりすましアカウントの画像とともに注意を促した。
《これらのアカウントは全て僕ではありません。すでに合わせて30万人以上のフォロワーがいます。皆さんお気をつけください》
さらに《何の目的か分かりませんが、こうした行為は権利侵害や名誉毀損の可能性があり、法的処置を検討開始します。他にも同様のアカウントがありましたら情報お寄せください》と呼びかけている。
同日に前澤氏の“偽アカ”が「#前澤砲」を添えて、《フォローとリツートで全員配布》とギフトカードの配布を告知。「#前澤砲」がトレンド入りする事態となり、《参加しなきゃもったいない》《ください》といったツイートが散見された。そのため、《この方には公式マークがついてないです》《偽物です》といった指摘も相次いだ。
7月24日から「新型コロナウィルスが落ち着くまで」を期間とし、毎日10名に10万円を配布する抽選を続けている前澤氏。8月29日にはフォロワー数が1,000万に達し、国内ランキング1位を記録した。
これまでもフォロワー数が切りの良い数字に達した節目や、様々な条件で「お金配り」の抽選を実施。LINEアカウントも開設するなど企画を拡大させており、毎日の楽しみにするユーザーも増えているという。
このように前澤氏の存在感が増すいっぽう、本人を騙る複数の“偽アカ”が確認されている。その多くは前澤氏と同じアイコンを使用し、アカウント名のスペルも酷似したものだ。
これを受けて前澤氏は、8月28日にも「詐欺撲滅にご協力ください」と呼びかけていた。そして「Twitter公式マークがついているか」「アカウント名のスペル(@yousuck2020)が正しいか」を、本物と判断する指標として促した。
ITmedia NEWSによると、抽選制であれば現金配布はTwitterのポリシーに抵触しないという。だが6月下旬には前澤氏になりすまし“暗号通貨を送り返すとして、現金を振り込ませる”という「ギブアウェイ詐欺」が発生。認証済みアカウントとドメインを用いて、前澤氏のツイートにリプライする形でサイトに誘導していたという。
さらに思わぬところにも影響が及んでいたようだ。前澤氏は8月28日、《僕そもそもFacebookやってないので、僕を語るアカウントは全て偽物です》とツイート。
だが9月15日、歴史家の松澤裕作氏が《おかねをくばるゆうさくとそのなりすましたちの巻き添えを食いました》とツイート。「公人や著名人になりすました」として、Facebookのアカウントを停止されたことを報告した。
「巧妙に前澤さんを装ったアカウントはTwitterだけでなく、LINEやFacebookでも確認されています。抽選に参加するユーザーは、いっそう慎重な判断が求められています。
ダイレクトメールや友達申請はもちろん、“フォローやリツイートするだけ”などハードルの低い条件も要注意でしょう。前澤さんに非がなくとも、偽アカによる被害が続くようであれば抽選方法を変える必要性も出てくるのではないでしょうか」(社会部記者)