「とりあえず、僕にとっても大きな変化の時なのかな。これから先のことはゆっくり考えさせていただこうと思います」
KEIKO(48)との離婚が発表されてから1週間がたった3月上旬の夕方。都心の繁華街で、本誌の取材にこう心境を打ち明けたのは小室哲哉(62)。
'18年1月に小室が看護師との不倫を報じられてから3年。“泥沼”にこじれた末の離婚だった。
「不倫報道後の会見で、小室さんはくも膜下出血で倒れたKEIKOさんを献身的に介護してきたと語っていましたが、彼女の親族が週刊誌で否定するなど、断絶状態に。調停で小室さんが生活費支給と多額の財産分与をKEIKOさんに行うことが決まり、離婚が成立しました」(スポーツ紙記者)
'06年に小室が詐欺事件で逮捕された際など、常にそばで支え続けるも、不倫という形で裏切られたKEIKO。『女性セブン』'21年3月18日号では「悪いことがとても多かった」「介助すらしてもらう状況になかった」と元夫への“恨み節”を漏らしていた。
そんな元妻に小室は今、何を思うのか。冒頭に続いて、小室はか細い声で話し始めた。
――今、KEIKOさんにどんな言葉をかけたいですか?
「KEIKOさんのことはあらゆることを本当に、心からお詫びしたいことはたくさんあったんですが……。調停離婚という形になったので、直接話もできなかったので」
――結局、一度もKEIKOさんとはお会いできなかった?
「お会いしてお話をしたい。お詫びしたいとは、お願いしましたが……」
――小室さんのほうからKEIKOさんにお会いしたいとおっしゃったんですか?
「当然です。でも、いろんな報道雑誌でですね……。僕のほうも当然、(KEIKOが)そのような気分ではもちろんないんだろうなということで、“そうですか”と、僕も了承しました」
■「辛い思いをさせたことをお詫びしたい」
KEIKOを気遣いながら深い悔恨の念をにじませる小室。離婚発表時のコメントでは音楽活動再開にも意欲を見せていたKEIKO。そんな新たな道を歩み始めた元妻に小室は、「全然、必要ないかもしれないですが……」と前置きしたうえで驚愕の提案をする。
「globeを含めていろんなことで音楽のお手伝い、協力だったりだとかが必要であれば、惜しまずもちろん。僕としてはなんでも協力して、一音楽家としてですけど。僕としてはできないというか、そうさせてもらえないと思いますけど。でも惜しまないです」
――もし手助けできるなら、したいと?
「もちろんです」
不義理を働きながらも、まさかの“再プロデュース”願望を明かした小室。これには記者も思わずあぜんとする。
――今、ここにKEIKOさんがいたらどんな言葉をかけたいですか?
「いろいろ辛い想いをさせたことをまずお詫びしたいと思います。今後、そういった音楽への意欲であったりとか、気持ちがあるのであれば協力は惜しまない。お手伝いをしたい、当然ですけど」
'18年の会見で、不倫報道のけじめとして“音楽活動からの引退”を断言するも、昨年には乃木坂46への曲提供で復帰。その理由についても聞いた。
「コロナ渦のなか、お仕事をやりたくてもできない方々が山ほどいらっしゃって。そのなかで、僕の音とかで気分をまぎらわせることができる、気持ちが紛れる。そんなことをおっしゃって下さる方もなかにはいらして下さって。綺麗ごとだけではないですが、単純に五体満足で仕事もできるんだから、音楽も作れるわけなので。そんなにふらふらしているのは耐えられないなと」
――ファンの方々はとても喜んでいると思います。
「ファンの方々だけでなくて、労働っていうことですかね。働きたくても働けない方たちのことで考えたら“働けるんだったら、ちゃんと何か世の中のためにやれ”というような。もちろん求められてたらですけど……」
最後に、離婚の引き金にもなった不倫相手との現在の関係について聞くと、「去年の6月から全然お会いしていませんし、施術も受けていません」と、きっぱり“清算”したことを強調した小室。そして、仕事場へと向かっていった。
KEIKOは元夫の愛の“懲りない提案”をどう思うのか――。
「女性自身」2021年3月23日・30日合併号 掲載