ついに宮内庁から結婚日程が発表されたが金銭トラブル交渉はいまだ決着がつかず。佳代さんに代わり元婚約者に対応するという小室圭さんには、どんな思いがあるのか――。
小室さんは今年4月、金銭トラブルについて4万字に及ぶ説明文書を公表。さらに佳代さんの元婚約者・X氏に解決金を支払う方針を表明し、X氏も交渉に応じる意向を示していたが、その後は目立った進展が見られない。
X氏は佳代さんからの直接の説明を求めているが、いまだに面会は実現していない。X氏は“面会は気が進まないのであれば、電話でも手紙でもよいから佳代さんの説明が聞きたい”という趣旨の手紙も小室さんの代理人・上芝直史弁護士に送っているという。
まさか小室さんは、トラブルを放置したまま結婚してしまうのか。記者会見でどう説明するつもりなのか――。本誌は上芝氏に問い合わせていた。すると、結婚発表の前日の9月30日、上芝氏から回答を得ることができた。
《解決金について当事者が直接会って話を進めることは想定していませんでしたが、母親はなんとか対応しようと決意して試みました。しかし、心身の著しい不調があり、残念ながら対応できていません。彼女はなんとか体調を回復させて、ご意向に応じようと努めてきましたし、どうにか会える状態にもっていけないかと医師とも相談しました。しかし、どうにも無理だという判断になりました》
佳代さんは体調不良のため《X氏と直接面会することも、会うことに代えて手紙などで考えを伝えることも難しい状況》であるため、X氏側に“代案”を提示したという。
《母親がこのような状態であることから、圭さんが母親に代わってX氏と話をすることを提案し、先日お返事をいただいたので方法等について調整中です。 母親の状態と圭さんの意向についてはX氏に伝えていますので、先方も理解しています》
■元婚約者側と小室さんの食い違う主張
金銭トラブルの当事者は佳代さんだが、息子の小室さんが代わってX氏と話をし、対応する――。3年2カ月ぶりに帰国した小室さんが改めて、解決に向けて乗り出すというのだ。だが、本誌がウェブ上で「小室圭さん、元婚約者男性と対話へ」と報じた翌日、X氏サイドは上芝氏のコメントに反論。
X氏の代理人が「AERA dot.」の取材に、小室さんが代わりに話をするという提案を受けたことは認めたものの「了承などしていません。すぐに対話なんていう状況ではまるでない。全くの白紙ですよ」と述べたのだ。
またも食い違う両者の主張。結婚までにもう3週間ほどしかなく、小室さんは帰国した翌日から14日間となる10月11日までは自主隔離しなければならない。直接面会するとなれば、非常に限られた時間しかないのだ。ここにきて強硬策と受け取られかねないやり方で金銭トラブル解決を試みるのはなぜなのか――。
「小室さんは、天皇陛下から“祝福の言葉”を賜りたいと思っているのではないでしょうか」
そう語るのは宮内庁関係者。
「本来であれば、眞子さまは皇室を離れるにあたり『朝見の儀』という、陛下へのごあいさつの儀式に臨まれます。さらに、結婚後にも両陛下に夫婦そろってごあいさつに行かれるはずでした」
実際、3年前に高円宮家の三女・絢子さんが結婚した際には、上皇陛下(当時は天皇)が朝見の儀で「二人で愛を育み、良い家庭を築いていくよう願っています」との言葉を贈られた。
だが今回は、結婚直前に眞子さまがお一人で、しかも儀式ではなく私的に両陛下にお会いするだけになるという。
「陛下が小室さんとお会いにならないのは、金銭トラブルが未解決で、国民が“納得し喜んでくれる状況”にないからです。逆に言えば、金銭トラブルが解決できたならハードルはなくなるといえます。対面されなくても、長官や侍従長を通じて祝意を表される可能性はあります。
結婚の“お墨付き”を得たい小室さんは、なりふり構わずトラブル解決を目指すことにしたのではないでしょうか。もしかすると、これからニューヨークで弁護士として働くにあたり、小室さんは皇室とのつながりをクライアントへの“アピール材料”にしたいと考えているのかもしれません」(前出・宮内庁関係者)
■小室さんの「眞子さまを守る」決意
一方で、皇室担当記者は異なる見方をする。
「小室さんには、眞子さまが結婚生活に抱いている不安を少しでも解消しておきたいという思いがあるのかもしれません」
10月1日の会見では結婚の日程とは別に、重大な事実が明かされた。眞子さまが「複雑性PTSD」だと診断されたというのだ。“この状況が続くことは耐えられない”という眞子さまのお気持ちを秋篠宮ご夫妻が両陛下に相談され、これ以上は延期せず、結婚を進めることが決まったという。同日の宮内庁長官会見でも、次のように両陛下のお気持ちが示された。
「天皇皇后両陛下には、眞子内親王殿下がこれまで皇室の一員としてさまざまな公的なご活動に真摯に取り組んでこられたことに対して、心からのお労いのお気持ちをお持ちでいらっしゃいます。また、今後、幸せな人生を歩んでいかれることを願っておいでです」
両陛下は、これまでの眞子さまの功績を評価し、応援されているのだ。
「結婚の決め手となったのは、両陛下のご了承だったのです。そして、両陛下が眞子さまの幸せを願っていらっしゃることも間違いありません。しかし、小室さん側が金銭トラブルを抱えたままである以上、彼に向けた祝福の言葉は出せない状況にあります。これまで眞子さまと小室さんの結婚に対して国民からの批判が止まらなかったのは、秋篠宮ご夫妻だけでなくほかの皇室の方々も結婚に賛同していないとみられてきたことが大きな要因です。天皇陛下からの祝福の言葉さえあれば、国民の批判の声もやむに違いない――。眞子さまのために、小室さんはそう考えたのかもしれません」(前出・皇室担当記者)
長年皇室を取材してきたジャーナリストの渡邉みどりさんは「アメリカでの生活が始まって環境が変われば、眞子さまも回復されるかもしれません」と話す。
「2度のイギリス留学で英語力を培われていますから、アメリカで仕事を見つけて働いたり、子供が生まれたりすれば、心持ちも大きく変わることでしょう。ようやく結婚の日取りが発表になりましたが、今までよく我慢なさったと思います」
小室さんは、眞子さまの切なる願いをかなえるため、残り少ない時間の中で、金銭トラブルに決着をつけることができるのか――。