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「皇嗣としての責務に深く思いを致し、務めを果たしてまいりたく存じます」
壇上の天皇陛下へ、秋篠宮さまが皇嗣としての決意表明を述べられた。
11月8日、秋篠宮さまが皇位継承順位1位の「皇嗣」となられたことを広く内外に伝える「立皇嗣の礼」が、皇居・宮殿で行われた。
立皇嗣の礼は皇位継承に伴い行われる最後の儀式とされているが、実は儀式のすべてが終了したわけではないという。
「秋篠宮ご夫妻は立皇嗣の礼挙行後に関連行事として、伊勢神宮、神武天皇陵、昭和天皇陵に参拝される予定でしたが、当面見送りとなりました。新型コロナの感染拡大が収まらないため、実施時期はまったくの未定です。立皇嗣の礼が終われば、眞子さまによる結婚に関しての“何らかの発表”があると思われていましたが、それも延期になってしまうことでしょう」(皇室担当記者)
今年9月、紀子さまは誕生日に際した文書に《長女の気持ちをできる限り尊重したいと思っております》と綴られ、眞子さまに大きく歩み寄られたとみられていた。
しかし、小室さんとの結婚に強く反対する秋篠宮ご夫妻の意見は、まったく変わっていないという。宮内庁関係者はこう語る。
「たしかに紀子さまは、コロナ禍のステイホーム期間を利用し、眞子さまとの親子関係改善に努められてきました。紀子さまが呼びかけられた防護服づくりのボランティアや専門家とのオンライン懇談に、眞子さまも参加されたのです。その結果、一時は“対話拒否”状態だった眞子さまもだんだんと耳をかたむけるようになられたのですが、これも紀子さまの作戦といえます。儀式の延期により “結婚宣言”を先延ばしにしつつ、眞子さまが小室さんとの結婚を諦めるよう、紀子さまは地道な説得を続けてこられたのです」
しかしながら、眞子さまの心までは、紀子さまのシナリオどおりには動かなかったようだ。前出の宮内庁関係者が神妙に語る。
「眞子さまの小室さんを思うお気持ちは、紀子さまが想像されていた以上に揺るぎないものだったのです。紀子さまは9月の文書で、眞子さまとの対話は『共感したり意見が違ったりすることもあります』と語られていますが、その後、どんなに対話を重ねても“意見の違い”は埋まらなかったのです。むしろ、紀子さまの露骨ともいえる引き延ばし策に気づかれた眞子さまは、不信感を強めていらっしゃいます。眞子さまは小室さんとの結婚という悲願をかなえるため、なりふり構わない“強行策”を準備されているようです」
結婚延期のきっかけとなった、小室さんの母・佳代さんと元婚約者男性との金銭トラブルは現時点で目立った進展は見られない。その状態のまま秋篠宮ご夫妻が結婚に同意することはないだろう。
■眞子さまの奥の手はまさかの“皇族離脱”
しかし、実は秋篠宮ご夫妻を説得しなくても、眞子さまの結婚は可能だというのだ。元宮内庁職員で皇室ジャーナリストの山下晋司さんは次のように語る。
「女性皇族の結婚は私的な事柄であり、納采の儀や告期の儀も各家の私的な行事です。男性皇族の結婚とは違い、皇室会議を経る必要はありません。ですから、区役所などで婚姻届が受理されれば結婚は成立し、それを受けて皇室の戸籍にあたる『皇統譜』から除籍されます」
儀式を経ずに結婚を強行されるとなれば前代未聞のこと。そして、眞子さまにはさらなる奥の手もあるという。それが独身のまま“皇族を離脱する”という選択肢だ。
皇室典範第11条には《年齢十五年以上の内親王、王及び女王は、その意思に基き、皇室会議の議により、皇族の身分を離れる》とある。すなわち眞子さまには、ご自身の意思で皇室から出て、1人の民間人になられるという選択肢も認められているのだ。
「眞子さまは、秋篠宮家にとって一大行事である立皇嗣の礼が終われば『私の役目は終わり』とお考えになっているようです。皇族でなくなってしまえば、小室さんとの結婚について秋篠宮ご夫妻から制約を受けることもなくなる――。“結婚宣言”が封じられた場合でも、眞子さまはそういったお考えに基づき“皇族離脱宣言”を準備されているといいます」(前出・宮内庁関係者)
眞子さまは’17年9月の婚約内定会見で《幼い頃より結婚をするときは、皇族の立場を離れるときである、という意識を持って過ごしてきました》と語られていた。
このとき、眞子さまはまさか、結婚強行のために皇族の立場を離れる可能性など、頭の片隅にもなかったことだろう。
ご家族と訣別されようとする眞子さまのご決断を、はたして紀子さまは思いとどまらせることができるのだろうか――。
「女性自身」2020年11月24日号 掲載