「活動休止まであと4カ月ですが、テレビ各局では嵐の年末特番を懸けて調整が水面下で行われています」(テレビ局関係者)
年内でグループとしての活動休止を発表している嵐。テレビで彼らの雄姿を見られる日も残り少なくなるなか、各局では嵐をめぐる争奪戦が勃発している。まずは、冠番組を抱えるフジテレビと日本テレビが一歩リード。
「日テレは12月中旬~下旬に『嵐にしやがれ』の4時間特番を準備しているそうです。過去の名場面や未公開VTRなどを放送予定です。事前収録の予定ですが、番組の最後だけ生出演で嵐メドレーを披露してもらう案も出ています。
またフジの『VS嵐』特番が放送日程的に民放で嵐が最後に出演する番組になる予定です。それだけに『嵐にしやがれ』を上回る過去最大の放送時間を予定しており、生放送でこれまでの思い出などを語ってもらうようです。さらに“5人の心に残るもの”という企画を計画しており、お台場に花火を打ち上げる構想もあるそうです」(前出・テレビ局関係者)
いっぽう、涙をのんだのが『輝く!日本レコード大賞』への出演オファーをかけていたTBS。
「活動休止に入る嵐に特別賞を授与する形などで早くから出演を打診していたそうですが、裏番組のリハーサルとかぶる関係でかないそうにありません……」(TBS関係者)
その“裏番組”とは、大みそかの国民的番組『NHK紅白歌合戦』。'09年から出演し続けた嵐にNHKは異例の“嵐シフト”を敷くようだ。
「5人での紅白は今年でしばらく見納めになるだけに、持ち時間は歴代最長クラスの合計15~20分ほどを用意しており、当然、大トリの予定です。また、今後についてメンバー1人ずつ思いを語る演出も準備していると聞いています」(NHK関係者)
そして、“最高のポスト”も用意していた。
「5人全員での司会をNHKが熱烈にオファーしているそうです。史上初のグループでの総合司会も検討しているとか。メンバーも前向きに考えているといいます」(前出・NHK関係者)
NHKが全身全霊で嘆願する背景には、コロナ禍による“焦り”が見え隠れしている。
「今年の紅白はコロナ感染防止対策として無観客での実施を予定しています。出演者の“3密”を避けるためにも、局内の別スタジオやリモートなどを駆使した形での放送となる模様です。いつもと違う形式だけにお年寄りの“紅白離れ”が懸念されています。また話題となるヒット曲もなく、例年以上に目玉が不在。
そこでNHKとしては、これまで5人で司会を務めた年は軒並み最高視聴率が40%を超えた嵐の力をなんとしても借りたいところでしょう」(前出・NHK関係者)
嵐としても、5人での司会は“最後の花道”としてまんざらでもないようだ。
「延期になっていた国立競技場ライブを秋に開催すべく調整が進められていますが、まだ発表されていません。また正真正銘、最後のステージになるはずだったカウントダウンコンサートも現状、未定です。5人で司会を務める紅白はまさしく伝説のステージとなるでしょう」(前出・NHK関係者)
5人が最後に進む“花道”は果たして――。
「女性自身」2020年9月15日号 掲載