活動休止以降の各メンバーの動向が注目される嵐。リーダーの大野が休養を決めるなか、残る4人は冠番組の継続を決断した。その陰には再会まで嵐を守り抜くと決めた4人の覚悟が――。
「7月29日に発売された新曲『カイト』が初週だけで91.1万枚を記録。初週売り上げとしては嵐史上最高の数字です。
表題曲の『カイト』は米津玄師さんが作詞・作曲を務め、昨年の『紅白歌合戦』で初披露されました。またカップリング曲の『Journey to Harmony』は昨年11月に行われた『天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典』で披露された楽曲で、日本中の人々が音源化を待ち望んでいました。
配信全盛期でCDショップに赴く人も減っているなか、この売り上げは異次元というほかありません」(音楽関係者)
刻一刻と活動休止へのタイムリミットが近づくなか、ファンを増やし続けている嵐。コロナ禍で大幅に活動が制限されながらも、5人は“今できること”に全力で取り組んでいる。
「延期になっていた国立競技場でのライブ『アラフェス』をデビュー月でもある11月に開催できないか調整が進んでいますが、コロナによってまだ見通しは立っていません。しかしファンにライブを披露できる残り少ない機会だけに『無観客にして配信だけでもやる!』と意気込んでいるそうです」(前出・音楽関係者)
さらに、嵐は偉業も達成していた。昨年6月に発売し、330万枚を売り上げたベストアルバム『5×20 All the BEST!! 1999-2019』が、'19年に世界で最も売れたアルバムとしてギネス世界記録に認定されたのだ。
「これは世界的に活躍するテイラー・スウィフト(30)やBTSを上回る大記録で、アルバム売り上げで世界1位になるのは日本の歌手で初。名実ともに“世界一のアイドル”です」(音楽ライター)
ラストイヤーを全速力で駆け抜ける嵐だが、ファンを悩ませているのが休止以降の予定だ。
活動休止のきっかけとなったリーダー・大野智(39)はすでに来年以降の芸能活動休止を明言。しかし残されたメンバーは芸能活動を続けるものの、予定は白紙状態。そんななか、本誌は驚きの情報をキャッチした。
あるテレビ局関係者は言う。
「現在、嵐は『VS嵐』(フジテレビ系)、『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)と、2つの冠番組を抱えていますが、多少のリニューアルを行い、来年以降も“嵐枠”として大野さん不在で継続するよう両局ともに調整が進められているそうです」
そこには“世界一のアイドル”となった嵐へのテレビ局の熱烈なオファーがあった。
「グループとしての活動は休止となりますが、決して解散するわけではありません。大野さん以外のメンバーは芸能活動を続けることから、早い段階で番組を残せないか調整が進められていました。
また、3年後に嵐がデビュー25周年イベントを行い、そこで活動再開するという話も出ています。フジ、日テレともにそのときまでレギュラー番組の枠を残しておきたいという狙いのようです」(前出・テレビ局関係者)
制作スタッフによると、メンバーの意志も固まっているという。
「番組の継続はメンバーの総意でもあるそうです。また、メンバー個々のレギュラー番組も継続すると聞いています。リニューアルという形での継続なので、番組名は変更する方向で進んでいますが、どういった形であれ“嵐”という冠を残せないか模索しているといいます」
メンバーが継続を決断した陰には、休養する大野への“メッセージ”が隠されていた。
「大野さんは活動休止期限を決めていませんが、残る4人は“リーダーが戻ってくるその日まで嵐を守る”という思いでいるそうです。また、ともに10年以上続けてきた大切な番組です。大野さんも『嵐にしやがれ』で体験したソロキャンプが趣味になるなど、新しい体験を提供してくれる冠番組を愛しています。
だからこそ、4人としても大野さんがいつでも合流できるように、“冠番組を4人で続ける覚悟”を決めたのでしょう」(日本テレビ関係者)
二宮和也(37)は休止発表会見で、グループへの思いをこう語っていた。
「4人でも6人でも嵐ではないと思ってるし、5人でなきゃ嵐でないな、と」
そして、大野への気遣いは番組作りにも徹底されることとなる。
「リニューアル後の番組では、4人が揃って出演することは基本的に予定していないそうです。大野さんが『休みたい』と言いだしたことから、活動休止が決まった経緯もあり、4人が一堂に会することで大野さんの不在が際立ってしまいます。大野さんの“仲間外れ感”を絶対に出したくないという4人の配慮なのでしょう」(前出・テレビ局関係者)
それにともない、番組の形も大きく変わるようだ。
「そのため、『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ系)などバラエティ番組の司会としても活躍する相葉雅紀さん(37)の一人MC案や毎週ランダムにコンビを組んで番組を回していく案が出ています。
また現在の『VS嵐』のようなチームを組んで対決する形式が難しくなるため、ゲストを呼んでのパネルトークや街ロケなどを行う形に変更する可能性も検討されているといいます」(前出・テレビ局関係者)
活動休止後も、果敢に挑戦し続けることを決めた4人のメンバー。『VS嵐』が放送200回を迎えた際、松本潤(36)はこう語っていた。
《300回、400回を目指して、これからもいろんな人に楽しんでもらえる番組になったらいいなと思っています》(『オリスタ』'14年9月8日号)
また、休止発表会見で「嵐とは何か?」と聞かれた大野はこう返答している。
「宝物以外の何ものでもない。心の中で永遠に輝き続けているもの」
また集うその日まで、4人は大野が“帰れる場所”を用意してそれぞれ闘い続けることだろう――。
「女性自身」2020年9月1日号 掲載