一国のリーダーの健康状態は、安全保障に直結する“国家機密”に値するもの。安倍晋三前首相(66)が持病の潰瘍性大腸炎を再発が囁かれても、8月26日に辞任するまで、健康状態は一切明らかにされなかったことは記憶に新しい。
そんな安倍前首相の跡を継いだ菅義偉首相(72)だが、新型コロナウイルスの対応のまずさや安倍前首相の置き土産でもある「桜を見る会」の疑惑まで噴出し、先の臨時国会では、野党から激しく追及されていた。
そんな菅首相の動向を知らせる「首相動静」を見ていると、気になる記述が。
<11月15日(日)午後2時55分、東京・九段北の「グローバル治療院 The Class九段」着。午後5時12分、同所発>
その1週間ほどたった11月28日(土)にも、<午後2時58分、東京・九段北の「グローバル治療院 The Class九段」着。午後5時12分、同所発>という記述が。
まさか健康不安? どこか体調不良などの症状があるのだろうか? 国会論戦のつかの間の休日とはいえ、2週続けて首相が通った治療院とは――。
菅首相に確認してみたところ、「内閣官房長官就任以来、心身の健康には特別な注意を払っています。『グローバル治療院』もそうした健康管理を長年にわたって支えてくれています」と事務所から回答があった。
そこで「グローバル治療院 The Class九段」を運営する(株)グローバルスポーツ医学研究所の富山正一代表取締役社長に聞いてみた。
「菅事務所の方がおっしゃるように、菅首相には、長年にわたって通っていただいております。私どもでは、統合治療という、お客さまの症状や体調にあわせて『マッサージ』や『鍼治療』に加え、ストレッチなどの『運動法』、『電子温灸』、免疫力の促進が期待できる『光線治療』、血行を改善する『カッピング(吸角)』などを組み合わせた治療を行っています。そういう施術が、お気に召されているのかもしれません」
グローバルスポーツ医学研究所は、リラクゼーションの「てもみん」や「はりきゅうマッサージグローバル治療院」を運営しているが、それらのハイクラス店が「グローバル治療院 The Class九段」になる。
ところで「グローバル治療院 The Class九段」がオープンしたのは11月16日。つまり菅首相は、オープン前日に訪れていたことに……。
「もともと、菅首相は別の店舗に通われていました。そこに置いてあった新規オープンのチラシや告知POPをご覧になったのかもしれません。官房長官時代はもっと気軽に通われていましたが、首相になられると警備の観点からも完全プライベート空間の『グローバル治療院 The Class九段』がいいのではと思っていました」
菅首相に限らず、客の施術内容や体調などについては「個人情報になりますのでお教えすることはありません」と富山社長は語る。ちなみに、首相動静から推察するに、菅首相が受けたのは、個室使用料含めて統合治療コース120分2万2,000円だったようだ。
それにして首相ともなれば、警備の関係上、官邸にマッサージ師や鍼灸師を呼んだっておかしくはない。よほど「神の手」がいるのか?
「統合治療では物理療法を使う施術もあり、どんな方でも、基本的にはご来店頂くようお伝えしています。また指名制度がないため、どの担当者でもご満足頂けることを目指しています」(富山社長)
最近の菅首相の体調はどうなのだろうか? 国会担当記者が語る。
「首相は、疲れやストレスが、肩の凝りとなってあらわれていたようです。最近は首のコリもあるようで、国会中でも、肩を回す姿をよく見かけます」
日頃の疲れを、町のマッサージ店で癒しているのは「庶民派宰相」をPRするいい機会かもしれないが……、頻繁に訪れている高級ホテル「ザ・キャピトルホテル 東急」のフィットネスクラブでは、サウナに長時間入っているだけと、少しお疲れの様子。
総理就任から2カ月半。12月6日に、72歳になったばかりの菅首相。国民の多くが疑問視しているGo Toキャンペーンもこのまま突き進む勢い。頼みの綱の支持率も急落……。しばらくマッサージ店通いは続きそうだ。