「ここ数年は6人そろって活動する機会も減っていましたが、9月から始まった最後のツアーで最近は毎日のように会っています。メンバーも6人で過ごす最後の時間を惜しみながら楽しんでいると聞いています」(音楽関係者)
11月1日に行われるコンサートをもって26年間のグループ活動に終止符を打つV6。’95年の結成以来、アイドル界の第一線を走り続けたV6の解散を惜しむ声が後を絶たない。
そんななか、間近でひとしお寂しさを感じているという“ファン”が、嵐のメンバーだ。
「嵐の5人はJr.時代に全員がV6のバックダンサーを務めていました。その背中を最も近くで見てきた5人にとってV6は憧れの先輩であり、目標なんです。
また、V6と嵐はともに結成後初の大仕事としてバレーボールW杯のスペシャルサポーターを務めています。V6にとって嵐は“直系の弟子”みたいな存在でもあります」(芸能関係者)
これまで5人は折に触れて“V6愛”を公言してきた。’15年に行われたV6の結成20周年ライブで櫻井翔(39)は「僕らはV6チルドレンです」と宣言。同じく松本潤(38)は、ライブ後に過去にV6のバックダンサーを務めたジャニーズのメンバーを集めて“同窓会”を主催したほど。
二宮和也(38)も今年3月の解散発表後に「私の青春、ジャニーズ人生はすべてV6と共にあった」と語っていた。
グループ同士で共演する機会が特別に多かったわけではない嵐とV6。しかしV6は“先輩”として常に見えないところで嵐を支え続けていたという。
「嵐はデビュー当初から順風満帆だったわけではありません。CDの売上げランキングで1位を取れず、異例の握手会を決行し、コンサートでは空席が目立つことも。そんなとき、三宅健さん(42)は嵐のコンサートにほぼ毎回足を運び、『お前たちは絶対売れるから!』と励まし続けていたそうです。
また嵐がコンサートを行う際、メンバー5人は同じ控室でV6の楽曲を聴いて、テンションを上げることもあったといいます」(前出・音楽関係者)
■二宮が長野博を“くん呼び”しない理由
個々のメンバー間でも、親交を深めていたようだ。
「ジャニーズでは先輩を“くん呼び”するのが通例ですが、長野博さん(49)を『ジャニーズ一ハンサム』と公言する二宮さんは『博さん』と呼ぶほどのファン。
後輩付合いをめったにしないことで知られる森田剛さん(42)ですが、相葉雅紀さん(38)とは人見知り同士、馬が合うようで、2人でご飯によく行っていたそうです。嵐のライブ演出も手掛ける松本さんは森田さんの舞台があると必ず足を運び、演出や演技の参考にしていたそうです」(テレビ局関係者)
時には叱咤することも。
「岡田准一さん(40)は櫻井さんを『僕のいちばんかわいい後輩』と語るほどかわいがっています。しかし、’02年のドラマ『木更津キャッツアイ』(TBS系)で初共演した際、当時大学生でもあった櫻井さんに遅刻が目立つことが。そんなとき、岡田さんは“お前ちょっと遅刻多いよ”と叱ったそうです。
また坂本昌行さん(50)は、嵐のデビュー当初、仕事に帯同し、マナーなどをメンバーに懇切丁寧に教えたといいます」(前出・テレビ局関係者)
強い絆で結ばれた嵐とV6。嵐はグループとして活動するうえで、最も大切なことも学んだようだ。古くからV6を知るレコード会社関係者は言う。
「大事なことを決めるときは、必ず6人そろって決めるのがV6の流儀。シングル曲の選定やコンサートの演出まで、V6はマネージャーを同席させず6人だけで会議室に集まり、納得するまで話し合って決めていたそうです。
嵐は活動休止発表の数年前から何度も5人で集まり、話し合いを重ねていたといいます。メンバーは常々“5人そろって嵐”と公言していますが、これもV6イズムを継承しているのでしょう」
■大野が解散ライブ参加に迷う陰にV6との“奇縁”
背中を追いかけ続けたV6の解散。当然、嵐のメンバーも“最後の瞬間”をその目に焼き付けようとしているようだ。
「櫻井さんはキャスターを務める『news zero』(日本テレビ系)の準備がありますが、相葉さん、二宮さん、松本さんはその日は前々からスケジュールを調整して、生配信などでコンサートを見る予定だといいます」(前出・音楽関係者)
そんななか、ただ一人参加を迷っているメンバーがいるという。リーダーの大野智(40)だ。
「芸能活動休止中ということもあって、自分が会場に行くことで話題を呼んでしまい、解散に水を差してしまうのでは、と懸念しているそうです」(前出・音楽関係者)
しかし、大野が迷う最大の理由はV6との“奇縁”にあると、音楽関係者は続ける。
「嵐の中でも入所が早い大野さんは特にV6メンバーとの結びつきが強い。三宅さん、岡田さん、森田さんとはJr.時代に合宿所で同じベッドで寝ていたそうです。’01年のミュージカル『PLAYZONE』で共演した井ノ原快彦さん(45)の演技を見て、演じることの楽しさにも目覚めたそうです。
なにより、大野さんはV6のメンバーになっていたかもしれないのです。故・ジャニー喜多川さんがデビューに際し、メンバーを集めていたとき、『YOUバレーボールできる?』と聞くと、大野さんは『できない』と即答。その横にいた岡田さんが『できる』と答えた結果、V6の一員に。
大野さんとしてもV6の最後を見届けたい気持ちはあると思いますが、影響を受け、自分が加入するかもしれなかった思い入れのあるグループだけに、“見たら本当に終わってしまう”と思っているのではないでしょうか」
それぞれの思い出を胸に、嵐のメンバーは偉大な先輩の“最後の日”に思いをはせるーー。