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東京都八王子市にある武蔵陵墓地。秋篠宮家の長女・眞子さまはグレーの参拝服に身を包み、曽祖母である香淳皇后が眠る陵の前で深々と頭を下げ拝礼された。
6月16日、皇室を代表して武蔵陵墓地に参拝された眞子さま。外出されて皇居や秋篠宮邸以外で公的な行事に臨まれるのは、約5カ月ぶりだった。
「本来ならば香淳皇后の次男である常陸宮さまが参拝されるはずですが、車いすで生活されており、体調面で難しい状況です。そこで、ひ孫である眞子さまに白羽の矢が立ったといえます。皇族数が減少し、高齢化する中、皇室における眞子さまの存在感はいまだ非常に大きいのです」(皇室担当記者)
落ち着いた様子で拝礼を終えられた眞子さま。だが、ここからとあるハプニングが起きる。
関係者に一礼し、お車に乗り込もうとされる眞子さま。しかし、何かに気づいたようにわざわざお車の脇に出てこられ、記者やカメラマンらに深く一礼されたのだ。
「以前ならそのまま乗り込まれていたはずです。にもかかわらず、眞子さまはかなり深く腰を折って、報道陣にご挨拶をされたのです。眞子さまと小室さんの結婚については、好意的な報道はほとんど見られない中、“最敬礼”といっていいほど深々としたご挨拶にはどういった意味があるのでしょうか……」(前出・皇室担当記者)
■国民は猛反発でもご結婚はもう確定
4月に小室圭さんは金銭トラブルについての説明文書を発表した。しかし4万字を超える文量と自己弁護に終始したような内容に批判が噴出。国民からも二人の結婚を祝福する声は少なく、結婚が遠のいているようにも見えるが――。
実は専門家は、結婚は“確定”と断言しているのだ。元宮内庁職員で皇室ジャーナリストの山下晋司さんはこう語る。
「眞子内親王殿下は昨年11月に《結婚は、私たちにとって自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択です》とのお気持ちを表明されました。その意思表示に対し、秋篠宮殿下が結婚を認めると明言されましたので、結婚されること自体は確定したといえます。一般の結納にあたる『納采の儀』など、結婚に関する儀式は秋篠宮家の私的なことではありますが、それらの日程が決まれば、宮内庁は公式に発表することになります」
お二人の結婚は確定的で、しかも結婚の儀式も行われる可能性が高いというのだ。
「『納采の儀』などを行わずに結婚されると、その事実は記録に残り、皇室の汚点として、未来永劫消すことができません。そうならないために、通常のプロセスを踏んで結婚していただきたいと思うのが、宮内庁としては当然だと思います」(山下さん)
これほどまでに国民の反発が強まっていても、宮内庁は眞子さまと小室さんの結婚を粛々と進める方向だという。
眞子さまの堂々たる振舞い、そして報道陣に見せた晴れやかなご表情の裏には、勝利への確信があるということなのか――。
一方で、皇族数の減少により皇室の存続が危ぶまれる中、女性皇族に結婚後も皇室に残っていただきたいとの声もある。
イギリス王室の研究でも知られ、皇位継承問題に関する有識者会議のヒアリングにも呼ばれた、関東学院大学教授の君塚直隆さんは、皇族の数を増やすべきだと語る。
「21世紀の皇室は、これまでの体制を守っていくだけでは維持できません。すでにヨーロッパでは、王室が国民や世界に対して何ができるのかということが重要視されています。王族は国民との距離を縮めようと努力していて、自分たちの活動はSNSなどで積極的に発信しています。ヨーロッパの王室では、王族たちは数十から数百の団体の名誉職を務め、非常に多くの公務に携わっています。日本の皇室も、皇族の数を増やして公務を通じて国民との関係を強めていくことが不可欠だと考えています。
ただ、すべての女性皇族が宮家を作るべきだとは考えていません。国民の支持を得られない場合もあるからです」
■金銭トラブル交渉もいまだ進展なし
眞子さまはまさに、国民の支持が得られない状況を自ら作り出されているようにも見える。
結婚に向けた最大の障壁となっている小室家の金銭トラブル交渉について、眞子さまの“関与”が明らかになって波紋を呼んだ。小室さんはトラブル発覚から3年以上にわたり、元婚約者には解決金を渡さず話し合いを求め続けるという方針を貫いてきた。そこには「眞子さまの意向」が大きかったと、小室さんの文書発表後に皇嗣職大夫が説明したのだ。
さらに、宮内庁関係者は困った様子でこう話す。
「眞子さまはこれまで、週に3回博物館に出勤されていましたが、現在はほとんどテレワークに切り替わっています。ご公務でのお出ましもなく、月に1~2回、ご家族と一緒に新型コロナウイルスの専門家からリモートで説明を受けるくらいしか公的なご活動をされていません。眞子さまがいま何をされているのか、ごく一部の近い職員を除けば、宮内庁職員や宮内庁担当記者でもまったく知りようがない状況です」
あの一礼はやはり、国民との訣別だったのか――。もはや眞子さまの目には小室さんとの結婚生活しか映っていないのかもしれない。