(写真:時事通信)
東京五輪で開会式の楽曲制作に起用されたミュージシャンの「コーネリアス」こと小山田圭吾氏(52)。90年代に音楽雑誌『ロッキング・オン・ジャパン』と『クイック・ジャパン』に語った“いじめ告白”が問題視され、開幕4日前にして大混乱をきたす事態となった。
7月19日には、組織委員会のスポークスパーソンである高谷正哲氏(43)が会見で小山田氏が謝罪文を発表したことを踏まえ留任を強調。しかし同日19時頃、小山田氏が辞任する意向を関係者に伝えたとメディアで報じられた。
そんななか小山田氏の仲間も“延焼”する事態に。小山田氏が所属するバンド「METAFIVE」のメンバー、ゴンドウトモヒコ氏(53)も非難を浴びているのだ。音楽の仕組みを子供にもわかりやすく伝える教育番組『ムジカピッコリーノ』(NHK Eテレ)で楽曲アレンジを務め、同番組にも出演歴のあるゴンドウ氏。
ことの発端は、16日に発表された小山田氏の謝罪ツイートに返信する形で、ゴンドウ氏が綴ったツイート。ゴンドウ氏は《偉いよ小山田くん。受け止める。いい音出してこう!!!!! 寧ろ炎上なんか◯◯喰らえ》(原文ママ)と、小山田氏を擁護するかのように呼びかけたのだ。
しかし瞬く間に、《すごいね受け止めるんだ》《謝る必要さえ本当は無いと思ってるんだろうな》などと批判が殺到。ゴンドウ氏は、上記ツイートを削除したのだった。
それでも非難の声が収まらなかったのか、ゴンドウ氏は18日に《先日の削除したツィートに関して》と題したツイートで次のように釈明した。
《余計な一言のために油に火を注ぐようなことをして大変申し訳ありませんでした。いじめ、暴力に関しては断固反対です。謝罪文を支持し過去を払拭できる活動を一メンバーとして非力ながらも協力していきたいと思います》
■「問題の本質分かってない」「Eテレ辞退して」の声も……
「METAFIVEは、YMOのドラマー・高橋幸宏さん(69)が立ち上げたバンドです。小山田さん、ゴンドウさんの他に、砂原良徳さん(51)、テイ・トウワさん(55)、LEO今井さん(39)の著名アーティストで構成されています。活動休止していましたが、昨年再始動。
現在、毎週日曜日の深夜には、メンバー入れ替わりでFMラジオのパーソナリティも務めています。先週出演した小山田さんは、18日の放送回には登場しませんでした。一方、ゴンドウさんは出演しましたが、非難を浴びたツイートに関して触れることはありませんでした」(音楽誌ライター)
削除したツイートに関して“余計な一言”と形容したゴンドウ氏だが、依然として厳しい声が寄せられている。
《問題の本質を全く分かってない。消したツイートは“余計な一言”ではなくて“貴殿の本音”。100歩譲ってそうじゃないとしても、そうとしか見做されない。“火に油を注いだ”ということは、小山田の件が炎上中であると認識していた証明でなる。炎上をどうしたかったのだろうか。どうあると思ったのだろうか》
《例のツイート、本当に失望しました。このツイートも表面上のことを言っているとしか思えません。教育番組にふさわしくないのでeテレの仕事は今すぐに辞退してもらいたいです》
《言葉尻かもしれませんが、「過去を払拭」しちゃダメでしょう。虐め(というか傷害行為)に加担した過去を無かったことにはできないと思いますよ》