インドで、悪魔のような殺人事件が起きた。被害者である親子は、のどを切り裂かれて死亡していた。
9月6日、インド東部の街・べハーラで、アパートの一室から血まみれの遺体が発見された。この部屋に住むスシュミター・モンダルさん(45)と息子のタマジットくん(13)だ。犯人はまだ捕まっておらず、地元警察は捜査を進めている。
報道によると、スシュミターさんは鋭利なナイフのようなもので、のどを激しく切り裂かれており、現場はプールのような血溜まりができていたという。
同様に、タマジットくんものどが切られていた。タマジットくんは、学校の制服を着て、椅子に座った状態で発見されている。警察は、タマジットくんがオンライン授業を受けている最中に殺されたのではないかと推測している。
現在、もっとも容疑が疑われているのは、第一発見者である、スシュミターさんの夫だ。夫は6日午後8時30分ごろに帰宅し、妻と子供の遺体を発見した。「事件当日、妻に電話をかけたがつながらなかった。仕事から帰るとドアの鍵が開いており、家に入ると無惨な光景が広がっていた」と証言する。
近隣住民によると、スシュミターさんは知り合い以外にはドアを開けない性分だったことから、顔見知りによる犯行ではないかと考えられている。
また、当日の午後5時ごろ、タマジットくんの家庭教師が、現場となったアパートを訪れている。家庭教師によると、ドアをノックしても反応がなかったため、そのまま帰宅したという。警察は、このときすでに犯行がおこなわれていた可能性を指摘する一方、家庭教師にも事情を聞いている。
実は、「切り裂きジャック」のように、のどを切り裂く殺人事件は、世界を見渡せば意外に多く起きている。
2019年1月には、「中国の切り裂きジャック」と呼ばれた男が死刑になった。30年にわたり、赤い服を着た女性だけを狙い、暴行したあと、のどや体を切り裂いていた。
今年3月には、日本でも、のどの切り裂き殺人が起きた。被害者は神奈川県に住んでいた83歳の男性だ。寝ているところを、ノコギリを持った76歳の妻に襲われた。
のどを切り裂かれれば、現場は血の海になる。また、無残な姿になることから、見る者に強い恐怖を与えられる。犯人は誰なのか、地元住民の恐怖は計り知れない。
外部リンク