警察官が彼女を車で10m引きずり!兵庫県警が隠蔽した身内の不祥事「連絡先と写真を全部消せと言われ…」
「眠りに就いても、数時間に一度事故の夢を見て目が覚めるんです。これほど苦しんでいるのに、警察があれほど不誠実な対応をするなんて……」
「Xは、兵庫県警伊丹警察署地域第一課に勤める警察官で、私たちは交際して8カ月ほどでした。10月7日の午前4時、彼の家で2人で過ごしていたとき、ちょっとしたことで口論になり、激高した彼が『もう別れる』と言って家を飛び出しました」(A子さん)
「Xは私の姿が見えていたはずなのに、車を発進させました。そんな危険なことをするとは思わず、私はドアハンドルを掴んだままでした。車はスピードを上げ、私は10m以上引きずられた挙げ句、振り落とされて転倒しました」
「焦った様子で『ごめん』と謝っていましたが、救急車はもちろん、病院にも連れて行こうとしてくれず、部屋に戻りました。私が『警察を呼ぶ』と伝えると、Xはスマホを取り上げ、『警察はそんなに暇じゃない。寝る』と、怪我をした私を放置して寝たんです」
「この日の朝7時に、Xがいつも通りに出勤しようとしたので、さすがに私も怒ったんです。すると彼は不貞腐れた様子で、上司に電話をしました。その15分後、上司のY氏がXの家にやってきました」
「最初から高圧的で『それで2人は別れるの?』などと、事件をたんなる痴話喧嘩にしたいようでした。さらに『荷物を持って自分の家に帰りなさい』『警察呼ぶのは勝手だけど、あなたの思いどおりになるとは限らないよ』などと、脅すような発言でその場を収めようとしてきました。Xも上司に同調し、『(警察を)呼ぶなら呼べば』と嘯いたので、その場で110番したんです」
「調書をつくる際、署員に『Xと連絡をいっさいとらない』という誓約書を書かされたんです。さらに『Xの連絡先や写真を全部消せ』『Xの家に行ったら、あなたがストーカーとして訴えられる側になる』と言われました。
「Xの弁護士を通じて、被害届を取り下げ示談にしてもらえないかと依頼がきましたが、応じるつもりはありません。恋愛感情とは別に、あの対応は警察官としてあってはいけないことです。事件をなかったことにしようとした彼らを、とうてい許せません」
「上司がやってきて、脅し文句を駆使しながら、事件をなかったことにしようとする。これは身内に不祥事が起きた際の、警察の典型的な手口です。事件化しないように被害者当人へ圧力をかけるのも当り前で、仕方なく捜査をする場合も、起訴を避けるために証拠を隠滅したり、恣意的な調書を検察へ送ります。
“ストーカー対策” という名目で誓約書を書かされたり、データを消させられたりしたのも、隠蔽工作の一環ですよ」
“犯罪” をなきものにしようとする警察を、司法の番人と呼べるのか。