8月27日にキックボクシングイベント『EXECUTIVE FIGHT~武士道』が開催され、元光GENJIの大沢樹生さんと俳優の木下ほうかさんが対戦。結果は空手の黒帯を持つ木下さんが勝利しました。
『芸能界最強は誰だ!』という話題は、いつの時代もたびたびあがる永遠のテーマ。
そこで今回、2000年頃から格闘技ジムに通い、2008年にはプロの総合格闘技団体『DEEP』の大会で女子プロレスラーの闘牛・空選手に勝利(打撃なしの組技限定ルール)した筆者が、2021年現在の最強芸人と最弱芸人を紹介させていただきます。
現在の最強芸人はガリットチュウ福島善成さんです。福島さんは柔道二段の有段者で、シドニーオリンピック100キロ超級・銀メダリストの篠原信一さんに腕相撲で勝利したこともある怪力の持ち主。
福島さんは芸人の間では昔からパワーの面で最強と言われていました。しかし、2020年12月から柔術を習い始め、現在週5ペースで通っています。最強パワーの上に関節技のテクニックも手に入れたのです。
7月には桜庭和志さんがプロデュースする組技格闘技の大会『QUINTET』で桜庭さんとエキジビションながら対戦しています。
打撃系格闘技の経験のない福島さんは、ケンカにもっとも近い総合格闘技ルールだと不利ではないかと疑問をいだく人もおられるかもしれません。結論から申し上げますと、決してそんなことはないのです。
福島さんは柔道有段者ですから、相手が福島さんを一撃のパンチやキックでKOしない限り、柔道テクニックでテイクダウンしてパウンド(寝技状態でのパンチ)や関節技で簡単に決めてしまうでしょう。
打撃1発でKOさせるなんて、相手がプロのキックボクサーや空手家ならまだしも、学生時代に空手をやっていた程度だと、限りなく不可能に近いです。
よってガリットチュウ福島さんが芸人界最強とさせていただきます。
次に芸人界最弱は、NON STYLE石田明さんです。以前、石田さんに取材した際に驚くべき最弱エピソードをお聞きしました。
石田「僕が小学生のとき、同級生に内田君という、僕とまったく同じ体型の友達がいたんですよ。けれど体重を計ったら、5キロも違うんです。『見た目が一緒やのにおかしいな』と思っていろいろ調べていくと、骨の密度が足りてないのと、水分が摂れてなかったんですよ。僕は貧しく育ったんで、あんまり水分を摂ったり、ご飯もあまり食べる習慣がなくて……」
「ご飯もあまり食べる習慣がなくて」ってなんですか? そんな人と初めて出会いました。
その習慣のせいで骨密度が低いことが判明し、おそらくそれが影響したのでしょう、高校時代の衝撃的なエピソードをお聞きしました。
石田「僕が友達にデコピンをやってたんですよ。何回もやってたら、それまでは友達が「イター!!」と言ってたんですけど、何回めかに僕の方が「イター!」ってなって病院に運ばれてしまったんです。診てもらったら中指の粉砕骨折でした。それが初めての骨折で、そこから12回骨折してます」
デコピンしてたら粉砕骨折という衝撃的なエピソード。芸能界最弱は石田さんで間違いないでしょう。
インタビューマン山下
1968年、香川県生まれ。1992年、世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズム結成、2011年に解散。同年、オモロー山下に改名し、ピン活動するも2017年に芸人を引退しライターに転身。しかし2021年に芸人に復帰し現在は芸人とライターの二足のわらじで活動している。
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