横浜DeNA5-10ヤクルト
281日ぶりの舞台で、横浜DeNAの今永は完全復活した姿は見せられなかった。
何度も首をかしげていた。五回1死。ヤクルトの主砲村上への4球目は右中間スタンドへ消えていった。「いい球と悪い球がはっきりして甘く入った球を打たれた」。打球を追うことなく、グラブを拳でたたいた。
初回は先頭塩見に初球を左前へ運ばれ、中村に適時打。わずか3球で初失点を喫した。二回以降は最速146キロと球威が増し、四回で82球。三浦監督は「間合いも詰めて工夫をしていた。立ち直れるかなと見ていた」。
そのまま打席に立たせたが、五回は先頭から3連打を浴びたところでKOされた。7安打6失点。「ランナーを出してからも粘れなかった」とうなだれた。
開幕から最下位に沈むチーム状況に、焦りは当然あっただろう。昨秋の左肩クリーニング手術を経て、2軍で5試合に登板。「多少無理はできる」と覚悟を決めて戻ってきた。指揮官は「本人の肩の状態や感覚を確認しながら昇格を判断した。ベストな状態」と送り出した。
ただ流れは変えられず、交流戦を前に借金は今季ワーストの17まで膨れ上がった。「次回は先発としてしっかりゲームメークできるようにしたい」と。絶対的なエースの復調なくしてチームの浮上はない。
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