横浜DeNAの国吉佑樹投手(29)が今オフ、下半身の柔軟性アップを目指し自主トレーニングに励んでいる。テーマはけが予防や球質の改善。昨季42試合に登板し、チームを下支えした剛腕は、2年前に記録した自身最多の53試合近くの登板数を見据え、体づくりに励んでいる。
自主トレ公開日の1月7日。山崎康晃や三嶋一輝ら4投手と、厚木市内で汗する姿があった。昨季は勝ち試合だけでなく劣勢の場面でもマウンドに上がり、フル稼働してきたが、時折のぞかせる笑顔が順調な仕上がりをうかがわせる。
プロ10年目の2019年4月に最速161キロを記録するなど衰えを知らない右腕は、研究熱心なことで知られる。
昨年12月上旬には、著名なアスリートが多数通う福井県の整骨院を初訪問。股関節の治療を受けたほか、関節の可動域を広げる一環としてサンドバッグを蹴り込むなど、滞在中の約10日間トレーニング漬けの日々を送った。
効果はてきめんで、投球時のステップ幅が広がり、下半身主導のフォームに改善されたという。「体重移動がしっかりできて、シーズン中より腕が勝手に振れる感覚がある。もっといい球が投げられる」とうなずく。
その整骨院には、プロ野球阪神や日本ハム、米大リーグで活躍し、昨年の12球団合同トライアウトに挑戦した新庄剛志氏も直前に訪れていた。対面はできなかったが、48歳で現役復帰を目指した新庄氏と同じ場所で汗を流したことは、大いに刺激になったという。
「いろいろなことを勉強し、長く野球をやりたい」と言う背番号92。今年9月に30歳になるが「三浦監督に代わって選手の皆が心機一転、やってやろうと思っている。自分もアピールしていく」と意気込む。
今後は2軍施設などでトレーニングする予定。強くしなやかな体を武器に、太く長い野球人生を送っていく。
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