横浜DeNA1-3楽天
「開幕スタメンに非常に近い位置にいる」。横浜DeNAの三浦監督が絶賛するのも無理はない。新人の牧=資料写真=が、8年ぶりに楽天へ復帰した田中将から2打数2安打。目標としていたレギュラーの座をほぼ手中に収めた。
野球少年の頃からテレビで見てきたスター選手を前に、興奮を隠せなかった。「打席に立てるとは夢にも思わなかった。体が大きいしオーラもすごく出ていた」
それでも真骨頂の打撃で食らい付く。初回1死一塁、2球であっさり追い込まれ「なかなか打てる球はないと思ったので逆方向を意識した」。右足を後ろに引きながら、スプリットを一、二塁間に運んだ。
四回無死では高めの直球を逆らわずに振り抜き、右翼手の頭を越す二塁打に。「いいピッチャーから打てたのは自信になった」と喜んだ。
3試合連続のマルチ安打で打率は3割8分1厘に上昇。「1試合で最低ヒット1本」の意識を好結果につなげており、「キャンプの頃は自分の打撃ができていなかった。ようやく戻ってきた」と自信を見せる。
この日の対戦で安打を打てなかった楽天・早川や、オープン戦4本塁打の阪神・佐藤輝ら同年代の選手の活躍を発奮材料にする。「いい刺激をもらう。お互い高め合えたら」。佐野、宮崎とともに中軸を形成するルーキーが打線を盛り上げていく。
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