◆横浜DeNA3─3日本ハム(2月27日・練習試合)
プロとして初めて臨んだキャンプの集大成となるマウンドで、横浜DeNA入江がドラフト1位の実力を見せつけた。
初回にマークした最速149キロの力強さもさることながら、特筆すべきは修正能力だ。2死から変化球の制球が定まらず近藤に安打を許したが、「真っすぐが低めに決まっている。変化球も同じ位置から球を離せば、(ストライク)ゾーンに入ると意識を変えた」と言う。
二回はフォークボールやスライダー、ツーシームでカウントを稼ぎ、大田、渡辺を3球三振に仕留め、次打者も内野ゴロに。ファウルを含み、10球連続ストライクと安定感のある投球だった。
実戦初登板だった20日のロッテ戦は一発を浴びるなどし、2回3失点。今回は3回1安打無失点にまとめ「同じミスをしなかった。マウンドで脱力できた」と笑顔をのぞかせた。
評価はうなぎ登りだ。マスクをかぶった同年代の山本は「球種一つ一つが良い。偏りなくリードできればどんな球でも勝負できる」と絶賛し、三浦監督は「球に力があって押し込めていた。力みが取れたのが一番大きい」と話す。阪神の太田スコアラーも「球が速く、切れもある。投げるたびに良くなっている。このままなら開幕ローテーションに入るでしょう」と警戒心を強める。
「濃い1か月だった」と振り返る今キャンプ、時間があればブルペンで先輩らの投球を凝視して研究した。「きょうは3球続けて同じコースにいいボールを投げられなかった。あすの練習から意識してやっていく」。さらなる飛躍へ課題克服に力を注ぐ。
外部リンク