後半戦の巻き返しへ、頼れる左腕が戻ってきた。左脇腹の炎症で離脱していた横浜DeNAの浜口遥大投手(26)=資料写真左=が9日、中断期間中に行われているエキシビションマッチ最終戦(対オリックス)に先発した。五回に一発を浴びるなど3失点したものの107球を投じて復調をアピール。「ローテーションに穴を開けるのが一番悔しい。チームに貢献していきたい」と士気高く先発陣を引っ張っていく。
1カ月半ぶりの1軍登板となった初回、最速145キロをマークするなど三者連続三振で切り抜けた。ただ5四球を与え、ストライクとボールはほぼ同数と制球に苦しんだ。
五回途中7奪三振3失点で復帰登板を終え、「1軍で100球以上投げられたことは良かった。追い込んでから一球で仕留められなかったことが多かった。勝負球の精度を上げていきたい」と改善点を口にした。
初の開幕投手を務めた今季はチーム最多の5勝(5敗)を挙げ、防御率3・18。6月25日の阪神戦で5回無失点ながら患部に違和感を訴え、約1カ月間のリハビリに入った。
本人は「いいフォームで投げられていたからこそ(のけが)。マイナスには捉えてない」と体幹のトレーニングを強化しながら復帰のプランを描いてきた。
三浦監督の信頼も揺るぎない。「腕は振れていた。微調整はしないといけないが大丈夫だろう」
17日から2週続けて首位阪神戦での登板が濃厚だ。「僕らは一つでも多く勝たないといけない。ラストスパートをかけていかないとシーズンが終わってしまう」と、背番号26は逆境を活力に変えていく。
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