◆横浜DeNA8-5広島
716日ぶりの勝利の味は、懐かしくも苦かったろう。今季初先発の横浜DeNA京山=資料写真=は「勝ててうれしいし、ほっとしている。野手と中継ぎの皆さんに感謝したい」。5失点はしたが5回を投げ抜き、味方打線が奮起して白星が転がり込んだ。
0勝6敗と屈辱にまみれた昨季からの成長を示した。初回、先頭ピレラを外角のカットボールで空振り三振。
テンポ良く3者凡退にし、課題の立ち上がりは上々だった。
トレーニングなどで磨いた直球は最速151キロを計測。二回、鈴木誠にソロ本塁打を浴びたが「ファームで取り組んできたことが出せている」と木塚投手コーチ。力でねじ伏せる場面もあった。
好投を続ける右腕に1時間近い中断が災いとなった。四回は制球が甘くなり、3本の短長打で1点差に迫られ、五回には長野に逆転の一発を食らった。「思うように投げられたボールはあったが、勝負どころで甘くなってしまった」と悔いが残る。しかし、粘られても四球で自滅する姿はなかった。
再び2軍調整となるが、ラミレス監督は「いいパフォーマンスだった。そんな遠くない時期に登板するチャンスは来る」とほのめかす。春先に「こんな所にいたらあかんぞ」と三浦2軍監督に叱咤(しった)された背番号48。4年目の22歳が後半戦の切り札となり、6勝を挙げて「シンデレラボーイ」と称された2018年シーズンの輝きを取り戻したい。
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