そのパワフルなスイングで、大好きな横浜の空にアーチを描いてきた。2度の本塁打王の実績を誇り、来日4年目を迎えたネフタリ・ソト内野手(32)。調子を上げてきたスラッガーが昨オフに新たな3年契約を結んだ背景や、親交を深めているタイラー・オースティン外野手(29)との関係を語った。
─今シーズンはコロナ禍で来日が遅れ、調整が不十分な状況で1軍に合流した。
「春季キャンプ、オープン戦に出られなかったし、最初は寒さもあったので苦労した。家族、奥さんが日本に来られないことにも難しさを感じる。ただ、コントロールできないことを嘆いても仕方がない。ここまでは自分でできることに集中してきた」
─試合を重ねるごとに調子が上がってきたように見える。
「交流戦ではタイミングの取り方をつかみ、コンディションも良くなった。野球なので調子の波は出てくるが、オフシーズンから取り組んでいるエクササイズも続けているので、シーズンを通して活躍できるよ」
─昨オフには他球団からのオファーもあったと聞いたが、横浜でプレーすることを決断した。
「横浜という街、チームが大好きだからね。僕だけではなく妻も横浜の街が好きで、すごく居心地がいいんだ。2人で横浜に残ろう、と。優勝という目標にも届いていないし、このチームとファンは優勝に値すると思っている」
─愛する妻マリアムさんの来日がかなわない。寂しくないか。
「プエルトリコにいる妻とは毎日電話している。彼女にとっても自分といられないのはつらいこと。コミュニケーションを取ることで互いを支え合えるし、自分たちができることをやっている」
─今季はオースティンと行動を共にすることが多い。
「彼がすごいバッターということは去年で証明できている。人としても素晴らしい。いつも一緒に球場へ行くし、本当に学ぼうとする姿勢がある。そして自分も彼から学ぶことがある。野球以外の話もするよ。いい関係を築いている」
─去年まで在籍していたロペスのように、教えることもあるのか。
「チャモ(ロペス)からはいろんなことを教えてもらった。僕だけではなく、エスコバーも助けてもらった。彼はベテランだったが、自分はまだその意識はない。オースティンとは同い年のような気持ちだし、大和もきっとそう思っているよ。みんなで支え合い、助け合っているよ」
─チームは序盤に苦しんだが、交流戦で盛り返した。残りのシーズンで巻き返しを図る。
「自分たちが戦えるチームだと証明できた。交流戦の戦い方を続ければ、シーズンが終わった時にいいポジションにいられる。そうなれば、どう始まったかは多くの人が絶対に忘れる。どう終わるかが何よりも大事だし、この勢いのままいきたい」
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