開幕ローテーションを争っている横浜DeNAの上茶谷大河投手(25)が16日のソフトバンクとのオープン戦(ペイペイドーム)で先発する。15日の横浜スタジアムでの先発陣の練習に参加した右腕は、異例の調整法で大事な一戦に備えた。
いつもの室内ブルペンではなく、本拠地のマウンドを独り占めして投球練習を敢行。さらに、サイドスロー気味に腕を振っていた。普段は30球程度で終わらせる前日のピッチングで今回は44球も擁した。「新しいことをやっていたので、ちょっと楽しくて」。どこか吹っ切れた様子だった。
2月27日の日本ハムとの練習試合では3回を4安打2失点。さらに3月7日のオリックス戦では4回を5安打3失点と結果を残せなかった。投球の軸である直球が走らず、下半身の使い方をより意識しながら練習に取り組んでいたという。
この日、三浦監督から「調整方法はいろいろある。ちょっと横から放ってみるのもありや」と諭され、イメージはヤクルトの守護神として活躍した林昌勇を挙げられた。
「サイドは新しい感覚で、スライダーの曲がり方も違う。自分の違ったところが見えて楽しめた。ここ数日はストレートがいかなかったけど、きょうは良かった」。
昨季2勝に終わった背番号27はつかんだ手応えを、そのまま強力打線にぶつけてみせる。
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